2018 Fiscal Year Annual Research Report
Kazue Morisaki's ideas of solidarity crossing border
Project/Area Number |
16K04049
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
玄 武岩 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (80376607)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 森崎和江 / 越境 / 在韓日本人女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、森崎和江の思想研究に関するこれまでの研究成果を国内学会および国際学会で発表した。 平成30年6月26日に開催された日本移民学会28回年次大会(南山大学)で、「森崎和江の越境する連帯の思想-植民者二世の〈原罪を葬る旅〉」という題目で個人発表を行った。また、同10月20-21日に中国上海で開催された「東アジアと同時代日本語文学フォーラム2018」(復旦大学)には、森崎和江を研究する日本・韓国の研究者らとともにパネルセッション「森崎和江の越境する連帯の思想」を組んで参加した。本研究代表者は、パネルセッションを統括するとともに、「森崎和江の〈原罪を葬る旅〉-植民者二世がたどるアジア・女性・交流の歴史」と題して発表を行った。 以上の成果を踏まえて、『同時代史学会』11号には「森崎和江の〈原罪を葬る旅〉-植民者二世がたどるアジア・女性・交流の歴史」という題目で研究論文を掲載した。 その他、森崎和江の越境する思想を象徴する著書『からゆきさん』(1976)テーマにして、ワークショップおよびシンポジウムを開催した。平成30年8月8日に「森崎和江の越境する連帯の思想-『からゆきさん』の近代と現代」を、平成31年1月31日にはシンポジウム「朝鮮・極東ロシア・樺太の『からゆきさん』」をそれぞれ北海道大学にて開催した。 なお、すでに発表した「在韓日本人女性の戦後」については、フォトジャーナリストの桑原史成氏とも協力して書籍化を目指すべく、出版社との交渉を開始している。
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