2019 Fiscal Year Annual Research Report
Sociological study on Sustainablity of low birthrate and aged society
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16K04070
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
魁生 由美子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (70331858)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ボランティア / ケアの倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度に当たる2019年度においては、2018年度に韓国ソウル市で収集した資料の整理に加え、大阪市生野区における在日コリアン高齢者デイサービスに関する補足調査を行い、この作業を踏まえて、論文1編、著書(分担執筆)1編、学会報告1件、地域の要請を受けた講演会2件を行った。 まず、金玄勲・魁生由美子「ケアの現場で何を学ぶか?―社会福祉と教育の視点から―」(『愛媛大学教育学部紀要』66、2019年12月)では、韓国における地域福祉の第一線で活躍する社会福祉法人幸福創造理事長の金との共著により、1990年代後半の韓国におけるコミュニティケアの萌芽となる活動から社会福祉協議会の活動へと展開する経緯をたどりつつ、ケアの現場で生ずる困難と専門職としての具体的な対応から学生と教職員が学びうる点について論考を行った。 2019年度に行った補足調査を踏まえて国内調査の成果をまとめ「在日外国人の地域支援―在日コリアン集住地域のコミュティケアから―」(日本社会病理学会第39回大会(於:流通経済大学、2019年9月)として報告を行った。地域の要請を受けた講演会は、魁生由美子「地域をつくるコミュニティケア ―ソウル市恩平区の事例から」(坂の上の雲ミュージアム大学連携市民講座「大学から見た世界あれこれ」、2019年9月)、魁生由美子「差異を尊重するケア―ハルモニたちに学ぶ―」(第2回香川県隣保館関係女性職員研修会、2019年11月)である。魁生由美子「福祉につなぐための刑事施設医療のあり方―社会学・社会福祉学的視点から」(赤池一将編『刑事施設の医療をいかに改革するか』日本評論社、2020年2月)の一部に、隣保館による地域福祉実践に関する本研究の成果を盛り込んだ。
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Research Products
(3 results)