2018 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research on Asian women's mobility and the reorganization of the lifeworld
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16K04087
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
伊地知 紀子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40332829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻田 涼子 育英短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (30586714)
加藤 敦典 京都産業大学, 現代社会学部, 准教授 (60613750)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アジア / 女性 / 移動 / 潜在力 / 共同性 / 留まる |
Outline of Annual Research Achievements |
各自のフィールド調査および共同調査を継続するなかで本研究課題にかかる(1)移動をめぐる点から線、そして面の把握(2)移動先における生活構造の変化(3)送り出し側の生活世界の変容(4)移住政策の実施過程、以上の4点を共通項として調査を継続した。 前年度ベトナムでの共同調査で捉えることができたポイントを広げるために、コト島への移住者の母村のある地域での調査に加え、再度コト島での追加調査を実施した。具体的には、周辺地域のなかで移住者を輩出した村の構造的位置を把握し、移住政策による影響という視点を母村での調査に加える。また、移住先で得られた親族ネッットワークの維持や変化についてもインタビュー調査を実施した。また、各自のフィールド調査においても上記4点に留意しながら調査を進めた。 今年度は、本研究課題による各自の調査対象地域から得られた成果について、世界社会科学フォーラム(WSSF)2018においてMobility, Diversity, and Human Networks: Asian Women’s Life Strategiesというタイトルのパネル(JSPS枠)を設定し、研究代表者および研究分担者がこれまでの研究成果の報告を行った。本パネルではケンブリッジ大のHeonik Kwon教授もメンバー参加し報告、最終年度にあたる本研究課題の全般にわたる課題と今後の発展可能性について検討することができ、参加者から数多くの質問およびコメントを受けた。これらを踏まえ、最終年度末にまとめの研究会を開催し、各自報告および討論を実施し、今後の展開可能性と課題について確認した。
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