2020 Fiscal Year Research-status Report
孤立化するひとり親家族の子どもの社会的苦悩に対するNPO支援の日韓仏国際比較
Project/Area Number |
16K04089
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
近藤 理恵 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60310885)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ひとり親の子ども / 食事支援 / 教育支援 / 人間関係の支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、リスク社会の中で孤立する、日本、韓国、フランスのひとり親家族の子どもが抱えている3つの社会的苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)の実態について明らかにするとともに、これら3つの社会的苦悩を解決するためのNPOによる支援のあり方を3カ国間で比較検討することにある。 令和2年度においては、平成28年度以降に行った、ひとり親家族を対象にした3つの社会的苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)に関するアンケート調査結果やインタビュー調査結果と、ひとり親家族を支援するNPOを対象にしたインタビュー調査結果をもとに、(1)ひとり親家族の抱える3つの苦悩の現状と、(2)3つの苦悩に対するNPOによる支援の現状と課題に関して分析し、報告書を作成した。また(3)ひとり親家族の抱える3つの社会的苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)を解決するための政策について、日本、韓国、フランスの政策について比較検討し、報告書を作成した。さらに、地域でひとり親家族を支援している人々を対象に、(1)ひとり親家族の抱える3つの苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)の現状、(2)3つの苦悩に対するNPOによる支援の現状と課題、及び(3)ひとり親家族の抱える3つの社会的苦悩を解決するため政策について、P・ブルデューの経済資本、文化資本、社会関係資本といった3つの資本の観点から理論的に分析し、今後の支援のあり方についてオンラインにより、口頭で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染症の拡大に伴い、フランスで調査ができなくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染症の拡大により現地での調査が難しい場合、オンライン等で調査を行う。また、これまでの研究を総括する。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症のため、フランスでの調査ができなかっため。今年度は、オンライン等による調査を行うとともに、これまでの研究結果を単著等によりまとめ、発表する予定である。
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