2021 Fiscal Year Research-status Report
孤立化するひとり親家族の子どもの社会的苦悩に対するNPO支援の日韓仏国際比較
Project/Area Number |
16K04089
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
近藤 理恵 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60310885)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ひとり親家族 / 食事に関わる支援 / 人間関係に関わる支援 / 教育に関わる支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、リスク社会のなかで孤立する、日本、韓国、フランスのひとり親家族の子どもが抱えている3つの社会的苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)の実態について明らかにするとともに、これら3つの社会的苦悩を解決するためのNPOによる支援のあり方を3ヵ国間で比較検討することにある。 令和3年度においては、ひとり親家族の子どもが抱えている3つの社会的苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)に関わる支援を行っているフランスの複数のNPOを対象に、フランス在住の知り合いの方の協力を得ながらインタビュー調査を実施した。また、これらのテーマに関する関連資料を収集した。 そして、このインタビュー調査結果をもとに、(1)フランスのひとり親家族の子どもが抱えている3つの苦悩の現状と、(2)3つの苦悩に対するフランスのNPOによる支援の現状と課題に関して分析を行った。その上で、フランスの状況を、日本と韓国の状況と比較検討した。 また、日本、韓国、フランスの3ヵ国のひとり親家族の子どもの抱えている3つの社会的苦悩と、これらの苦悩に対するNPOによる支援について比較するために、3ヵ国のひとり親家族の子どもの社会的苦悩に関わる文献と、3ヵ国のひとり親家族を対象にした政策について比較検討した。その上で、本研究テーマに関する著書を執筆するための準備を行った。 さらに、ノンフィクション作家の黒川祥子から受けた、本研究に関わるインタビュー内容が、黒川祥子著『シングルマザー、その後』(集英社新書)の第4章「世界はシングルマザーをどう見ているのか―フランスと韓国の場合―」に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フランスでのインタビュー調査が実施できたとともに、日本、韓国、フランスのひとり親家族の子どもの抱える3つの社会的苦悩の状況と、それらの苦悩に対するNPOによる支援の現状と課題について比較検討ができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの調査結果をもとに、リスク社会の中で孤立する、日本、韓国、フランスのひとり親家族の子どもが抱えている3つの社会的苦悩(①食事に関わる苦悩、②教育に関わる苦悩、③人間関係に関わる苦悩)の実態について明らかにするとともに、これら3つの社会的苦悩を解決するためのNPOによる支援のあり方を3ヵ国間で比較検討し、単著を執筆する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、韓国とフランスにおけるインタビュー調査が完全に終わっていないため、次年度額が生じた。令和4年度は、韓国とフランスでインタビュー調査を行う予定である。
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