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2017 Fiscal Year Research-status Report

地域社会での看取りはいかにして可能か―イタリアをフィールドとして

Research Project

Project/Area Number 16K04112
Research InstitutionMatsumoto University

Principal Investigator

福島 智子  松本大学, 大学院 健康科学研究科, 准教授 (60435287)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords看取り / 在宅死 / 家族主義 / 高齢者介護 / 介護労働者 / 移民女性
Outline of Annual Research Achievements

2年目第1期現地調査に向け、日本において可能な(イタリアの介護労働者に関する)資料の収集を行い、調査の詳細を決定し、7月末から9月中旬にイタリアにてインタビュー調査を実施した。さらに第2期現地調査を前倒しして2018年2月に実施した。第1期、第2期調査において、計23名(内訳:国籍ウクライナ人7名、ルーマニア人7名、フィリピン人3名、イタリア人3名、インド人2名、エクアドル人1名、ローマ市内14名、ローマ近郊の非都市部6名、非都市部3名、女性20名、男性3名)の対象者から介護労働全般と看取りに関する聞き取りを行った。
介護労働を担う外国人、とくに女性の介護労働の現状についてイタリアを含むヨーロッパ諸国、アジア諸国における問題点については事前に整理し、インタビュー項目に組み込んだ。イタリアにおける高齢者介護のアウトソーシングについては、今回のインタビューからもこれまでに指摘されているような問題点(非正規労働、低賃金労働がもつ問題点として労働者の権利が守られないことや、そういった問題点自体が表面化しにくいこと等)が明らかとなったが、本調査ではとくに被介護者が死去した場合の、彼(彼女)らの精神的な負担や、文化的な相違も明らかとなっている。調査では、看取り経験の有無、経験者の場合はそのときの詳細な状況、その後の心境などについて聞き取り、未経験の場合は、自国における看取り経験の有無やその詳細について聞き取っている。
現在は、現地語で文字起こしした資料を和訳しながら、先行研究を踏まえたより詳細な分析へ移行するための準備段階にある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初、第2期調査を平成30年度に予定していたが、分析の速度を上げるため、29年度内に実施を前倒しした。おおむね順調に進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

現地語のインタビューデータをすべて和訳し、詳細な分析作業に入る。同時に制度的観点、ジェンダーの観点から論じられた先行研究のまとめを行う。最終年度内に研究成果として論文にまとめる。

Causes of Carryover

1年目の現地調査を2年目に先送りし、当初の予定では現地調査を2回としていたものを1回に集約したことで、旅費に若干の余裕が生じた。分析を進める過程で、追加の現地調査が必要になった場合にも対応可能であるが、それほど金額は大きくないため、分析作業に重点を置き、研究を進める予定である。

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Published: 2018-12-17  

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