2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developing the seamless multi-agency support system for crime victims
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16K04185
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
伊藤 冨士江 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00258328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大岡 由佳 武庫川女子大学短期大学部, 心理・人間関係学科, 准教授 (10469364)
大塚 淳子 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 教授 (50770418)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 犯罪被害 / 被害者支援 / 多機関連携 / ソーシャルワーク / ケアマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究最終年度にあたり、研究成果としてつぎの3点を挙げる。 ①2017年に実施した「犯罪被害者等支援のための多機関連携に関する調査」について、結果と提言をまとめた報告書を2019年4月に作成。調査協力者および被害者支援に携わる機関・団体に送付した。 ②2019年7月6日に上記調査結果の報告を兼ねて、「よりよい被害者支援のために」と題する研修会を上智大学6号館303教室で実施した。参加者は地方自治体、民間支援団体、 司法行政、病院等で被害者支援に携わる職員、研究者・学生など約50名であった。プログラムは被害者ご遺族の話、調査結果の報告、講義、多機関連携の現状と連携の進め方に関するグループワークとした。研修後のアンケートによれば、約8割の参加者から「大変勉強になった」との評価をもらった。この研修会の成果については、「犯罪被害者支援にかかわる研修を実施するうえでの工夫 ―研修会を実施した経験をもとに―」と題する実践報告にまとめ『上智大学社会福祉研究』第44号に投稿・掲載された。 ③2019年12月、「被害者の声を聴こう~よりよい支援のために~」をテーマとするシンポジウムを上智大学6号館101教室で開催した。「被害者が創る条例検討会」との共催で、法務省、警視庁、東京都、日本弁護士連合会等からの後援を受けた。このシンポジウムでは地方公共団体による被害者支援の充実、日本のどこで被害に遭っても等しく適切な支援を受けられる社会の実現に向けた提言を行うことを目的とした。プログラムは被害者ご遺族3人の方へのインタビュー、包括的支援体制に関するパネルディスカッション、総括という構成であった。250名以上の来場者があり、マスメディアの取材も複数あり新聞、テレビ等で取り上げられた。シンポジウムとして成果があったと考えている。
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Research Products
(9 results)