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2016 Fiscal Year Research-status Report

高齢者の学習・教育プログラムのタイプ別比較と実践モデルの提示

Research Project

Project/Area Number 16K04203
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

木下 康仁  立教大学, 社会学部, 教授 (30257159)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords高齢者 / シニア / 学び / 学習 / 教育 / 第三期大学 / U3A / UTA
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、都市部高齢者を主たる対象に、1.正規入学型(高齢者入試特別枠をもつ大学及び大学院。放送大学を含む)、2.大学併設型(大学が開講している生涯学習、社会教育としてシニア対象のプログラム)、3.高齢市民主導型(自治体が開講している市民大学のなかのシニア対象プログラム)、4.高齢者居住施設型(終身利用型、CCRC/Continuing Care Retirement Communities施設における入居者の学習活動)等のタイプの異なる学習・教育プログラムを比較検討しタイプ別実践モデルの提示を目的とするものであり、初年度はこれら各タイプの実態について基礎情報を収集し、次年度に詳細な検討を行う事例を選定した。事例分析にあたっては、とくに、学び/学び直しの経験が退職後のライフスタイルの創出や社会参加につながる可能性を多角的に検討する。
また、本研究は独自の研究組織として、代表者が関わった大学併設型プログラムを修了したシニアを協力チームとして編成し調査プロセス全体にわたり参加してもらうという、高齢者参加型アクションリサーチとして実施している。
加えて、日本の現状との比較のため海外におけるシニアの学習・教育プログラムの調査を開始し、大阪で開催されたInternational Associaton for the University of the Third Ageの国際会議に参加し、全体動向を把握するとともに、世界的成功例である英国のUnversity of the Third Age運動、および、英国モデルに基づくアジア地域における活動例としてシンガポールのUniversity of the Third Ageについて調査を開始した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

シニア(概ね50歳以上)を対象とする日本における学習・教育プログラムに関してタイプ別に基礎情報の収集と、将来的可能性のある具体的事例の選定まで進めたこと、また、その作業をシニア参加型組織が担う態勢が作れ軌道に乗ったことによる。
とくに、単に受講するだけでなく学びのプログラムの立案、作成、実施にいたる一連のプロセスにおいてシニアが積極的な役割を果たしつつある先駆例が把握でき、これらについて次年度さらに詳しく調査することにより本研究の目的であるタイプ別の学習・教育プログラムの提示に方向性が得られた。
国際比較の枠組みも明確になり、日本の実態を広い視点から明らかに出来つつある。

Strategy for Future Research Activity

最終年度に計画している国際シンポジウムを2017年度に実施したい。現在の進捗状況からすると、当初計画のように最終研究結果を踏まえてのシンポジウムよりも、結果の概要(タイプ別プログラムの提案骨子)がまとまった段階でイギリスなどからU3A(University of the Third Age)活動のリーダーを招聘し、日本のシニアを含む関係者との意見交換と交流の機会をもち、その結果を最終報告に活かす方向がみえてきた。

Causes of Carryover

海外調査の実施が次年度になったものがあるためと、予算計上していなかった国際シンポジウムの開催準備のための海外出張が必要となるため。また、ヒアリング調査の実施が予定より少なかったことによる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の計画自体に大きな変更はなく、基本的には上記の旅費(海外および国内)が次年度の執行となる予定である。

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Published: 2018-01-16  

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