2018 Fiscal Year Research-status Report
ニュージーランドの虐待児への祖父母による代替養育の実態的調査
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16K04220
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
栗山 直子 追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (70368570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細井 雅代 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (90368407) [Withdrawn]
栗原 武志 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (40435318) [Withdrawn]
才村 純 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (70510155)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ファミリーバイオレンス / 子ども虐待 / 祖父母 / 世代間交流 / ノンジャッジメンタル |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年には祖父母による代替養育の現状と財政面の状況をアンケート調査を行い、集計をおこなった。また、過年度に行った祖父母世帯への10日間の参与観察データの論文を作成し、現在投稿中である。2019年3月20日-27日には最終の現地調査を行い、ユースホライズンス、オランガタマリキ、DV防止センター(Its not OK Project本部)、Grandparent raising Grand children等の関連機関にこれまでの調査結果をフィードバックし、子ども虐待研究者のジルウオラル氏、世代間交流プロジェクトを率いるオークランド大学のNgaire Kerse氏ら現地研究者とのとミーティングを行ない、不足していた資料を収集した。これらをもとに論文を執筆する予定である。2018年度の研究成果の発表については、学会発表では栗山直子,日本子ども家庭福祉学会第19回全国大会口頭発表「ニュージーランドのエスニックファミリーに見るドメスティック・バイオレンス」(2018,6/2,神奈川県立保健福祉大学)、栗山直子,日本世代間交流学会第9回全国大会「ニュージーランドにおける孫を養育する祖父母の財政面を中心とした生活実態調査」(2018,10/6@武庫川女子大学)にて中間発表をおこなった。また、研究会での発表として、第5回子ども家庭福祉研究会での口頭発表「ニュージーランドのエスニックファミリーに見るファミリーバイオレンス」淑徳大学(2018年3月10日)追手門学院大学経済学部研究会「近代家族イデオロギーと虐待の関連」(2018年3月22日)等発表を行った。そのほか新聞掲載で、2018、12/24朝日新聞朝刊生活面の「家族って 食編」識者コメント、「学校で広がる朝食の輪」、日本経済新聞社、2019年1月28日社会面、識者コメント掲載において参与観察等で知り得たデータを発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者が体調不良により調査研究を行うことができなくなり、その者の担当分の研究を現在行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在2019年3月にウエリントン、オークランドにて行った現地調査の結果の集約を行っている。 2019年6月に開催される日本子ども家庭福祉学会第20回全国大会(立命館大学)にて研究発表を行なう。 また現在、日本世代間交流協会発行の研究誌をはじめ学会誌や研究誌などにも3年間の研究成果を論文として投稿中である。これまでの報告をまとめ、発表していきたい。
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Causes of Carryover |
研究分担者が急病のため、現地調査を実行することができなくなり、渡航費がキャンセルとなったため。この分の調査は研究代表者が2019年3月に現地調査を行っており、その渡航費に使用した。今後の使用計画としては学会誌への投稿に係る諸経費、発表にかかる諸経費、など研究成果発表報告のための諸経費に充てたい。
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