2019 Fiscal Year Research-status Report
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16K04228
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
藤井 美和 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20330392)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 死生観 / Death Education / プログラム開発 / 効果測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、死生観教育プログラムをResearch & Development手法によって開発・実施・効果測定を目的とする4年間の研究の最終年度であった。4年間の計画は、①「プログラム開発のためのリサーチ」(平成28年度:1年目)、②「プログラム作成」(平成29年度:2年目)、③「プログラム実施と効果測定」(平成30年度:3年目)、④「分析とプログラム改変(修正版作成)」(令和元年度:4年目)の予定であった。 しかしながら平成30年度(3年目)の研究計画③「プログラム実施」が、平成30年西日本豪雨(暴風警報発令)のため休講措置が取られ、完全な形での実施が不可能となった。そのため令和元年度は、平成30年度の計画(③「プログラム実施」)を1年遅れで実施することとし、最終年度で行われる研究計画④「プログラム改変と修正版作成」は、令和2年度に研究計画の延長を申請して実施することした。 したがって今年度の研究計画は平成30年度の(③「プログラム実施」)であり、その限りにおいて、研究計画は順調に計画が進んだ。4月から7月までの春学期授業期間中に、「死生学」としてR&Dによって開発されたDeath Educationプログラムを実施した。対象は文学部、神学部、社会学部、法学部、経済学部、商学部、人間福祉学部、国際学部、医学部の学生であった。プログラム効果は、受講前後の死生観(テキスト記述方式と死生観尺度への解答)を測定し、分析することから明らかにした(分析はほぼ終了している)。現段階では、Death Educationの効果として見られるのは、死に向き合う姿勢のみならず、生に対する積極的な受け止め方であった。今後、テキストデータを分析し、さらにSPSSによる効果測定についての分析をまとめて、最終年度のプログラム改変につなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度(3年目)の研究計画「プログラム実施」が、平成30年西日本豪雨(暴風警報発令)のための休講措置により実施不可能となった。そのため令和元年度は、平成30年度の計画「プログラム実施」を1年遅れで実施した。 Research & Developmentによって開発されたDeath Educationプログラムは、4月から7月までの春学期授業期間に「死生学」として、文学部、神学部、社会学部、法学部、経済学部、商学部、人間福祉学部、国際学部、医学部の学生を対象として実施された。
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Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」で述べた通り、4年間の研究計画の3年目のプログラム実施が西日本豪雨のため不可能となったことから、当初の計画の4年目を、令和2年度に実施する。 具体的には、令和元年度に実施した死生観教育プログラムの効果測定をもとにプログラム改変を検討し、修正版を開発する。
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Causes of Carryover |
平成30年度の計画が西日本豪雨災害のため実施不可能となり、すべての計画を1年遅らせたため次年度使用が生じた。令和2年度の計画は次の通りである。令和元年度に実施した死生観教育プログラムの効果測定をもとにプログラムの分析を行い、改変(修正版)の検討を行う。また、死生観教育の一環として、これまで用いていたテキストの翻訳(試行版)を作成する。以上をもって、研究における最終目的である死生観教育プログラムについて提言を行う。
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Research Products
(3 results)