2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K04228
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
藤井 美和 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20330392)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 死生観 / Death Education / プログラム開発 / 効果測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Death Educationプログラムを開発し、その効果(死生観の変化)を明らかにするものである。本来申請した4年の研究期間の中で、「プログラム開発」-「実施」-「プログラム改訂」-「実施」を繰り返し、最終プログラムを実施することによって、死生観についての効果測定することを予定していた。しかし、2度のプログラム実施の延期を余儀なくされ(西日本豪雨、コロナ対応)、さらに、予定されていた授業提供スタイルが、リモート提供という形に大きく変更されたことにより、一連のプログラム開発が途切れる形となった。 そのため、これまで展開してきたプログラムをすべて改変し、リモート用の新たなプログラムを作成する必要に迫られた。令和3年度は、Death Educationプログラム、ワークショップ等をすべてリモート用に作り直し、新たなプログラムをリモート授業で実施した。リモート授業用のDeath Educationプログラムは、当年度が初めての試みであるため、プログラムの改訂が必要であり、初回のプログラムをもって尺度の開発と効果測定を実施することはできない。そのため、今年度は、テストケースとして、分析するにとどめた。 再々延長の申請により、令和4年度の実施が可能となったため、プログラム開発は、令和4年度を最終年度として、改訂プログラムの効果測定を実施する予定である。 研究は延期と中断を余儀なくされたものの、研究成果の一部や申請研究の基となる死生観とスピリチュアリティ等の研究については、学外研究会、いのちの電話、緩和ケア協会、医療ソーシャルワーカー協会等で講演を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請期間中に開発したプログラムのすべてが、コロナによるリモート授業により、令和3年度に実施することが不可能となった。そのため、リモート用のプログラムを開発し、プリテストとして実施せざるを得ない状況であった。大学の授業と連動した研究であるため、研究者のコントロールが及ばず、申請期間中に2度の延期や、授業形態の変更により、開発したプログラムの実施と改定が遅れている状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
再々延長が認められたため、令和4年度を最終年度として、改変したプログラムの実施と効果測定(当初の研究目的)を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本来、研究開発してきたDeath Educationプログラムは、授業(講義)として提供される予定であった。しかしながら、新型コロナ感染防止のため授業形態がリモートとなったため、これまでとは別のプログラム(リモート仕様のプログラム)の開発が必要となり、対面でのデータ収集ができず、データ分析も不可能となった。それに伴い、データ収集に必要な、オーディオレスポンスシステム(クリッカー)、分析に必要なソフトウエア(日本電子計算ワードマイナー)合計約50万円の購入を見送った。さらに、分析結果の公表のための学会出張費(6万程度)も見送ったため、未使用額として残ったものである。令和4年度は、これらすべての支出を予定している。
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Research Products
(6 results)