2016 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者と子どもの世代間交流に携わる施設職員への交流支援プログラムの開発
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16K04236
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
南部 登志江 畿央大学, 健康科学部, 講師 (40568391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 尚美 (平木尚美) 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者 / 子ども / 認知症 / 高齢者施設職員 / 保育士 / 職員の研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、①国内外の文献レビュー、②学術集会への参加および報告、③幼児と高齢者が日常的に交流している保育所および高齢者施設での交流を視察した。①については、国内外における過去10年間の高齢者と子どもの世代間交流、なかでも高齢者と幼児の世代間交流に関する文献を検索し、その動向や調査方法、内容などをまとめ、意義や課題をまとめた。②については、③で視察した、高齢者と頻回に世代間交流をしている保育所での交流の実際について、2か所の保育所での交流のまとめと意義・課題を2016年4月21日~24日までハンガリーのブダペストで開催された国際アルツハイマー病協会会議(ADI)で示説発表した。さらに文献レビューを行ったことから世代間交流の動向について、2017年6月15日、16日に開催される老年看護学会で示説発表する予定である。③については幼児と施設入所高齢者が定期的に交流している保育所2か所での交流視察を行った。このことから実際の交流方法やプログラム、幼児や高齢者への影響について理解できた。また、高齢者施設(デイサービス)と保育所が同じ敷地内に合築しており、日常的に交流している施設での交流の実際を視察した。定期的な交流と非定期的な交流でほぼ毎日多様な交流を行っていた。このことから、子どもや保育士の視点でも世代間交流をとらえることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は、文献レビューおよび実際に交流している保育所や高齢者施設への視察を行ったが、その成果を活かして全国の高齢者ケア施設及び保育所、各2000施設に対して実態調査を行う予定であった。しかし、文献レビューや概念枠組みの再構築に関して、研究分担者、連携者と討議することで時間を要した。これは、実際の世代間交流場面を視察したうえで、どのように研究内容をとらえ、目標の設定は妥当か、目標達成のためにどのように進めるかを十分討議し、すり合わせを行うことが重要と考えたためである。全員が世代間交流を視察することはできているが、同じ施設での視察はできなかったことから、報告や調整に時間がかかっているため遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定は、平成29年6月までに実態調査の質問紙の作成を終了し、畿央大学研究倫理委員会の承認を得て、7月~9月にかけて調査票を発送する予定である。また、モデル的に世代間交流をしている高齢者ケア施設及び保育所の職員へ、活動の聞き取り調査を9月~12月に実施する予定である。また、2月にオーストラリアのメルボルン郊外のナーシング・ホームでの交流の実際をヒヤリングにより把握する予定である。アンケート調査およびインタビュー調査の結果については12月~2月にかけて集計・分析を行う。オーストラリアでの把握内容を加え、3月にまとめる。
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Causes of Carryover |
平成28年度の物品費およびその他についてはアンケート調査ができていなかったため、実態調査時に使用する物品の購入及びその他の通信費が次年度繰り越しとなった。同様に人件費・謝金も繰り越しとなった。以上のことから、平成28年度の支出額は大幅に減少しているが、平成29年度は、実態調査、インタビュー、海外での視察を行うため、予算は増大する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、全国の高齢者施設及び保育所、各2000施設の職員へ実態調査を行う。また全国で日常的に世代間交流を行っている施設の職員に聞き取り調査を行う。また、オーストラリアのナーシング・ホームへの視察を行う。これらにより、物品費、交通費、宿泊費、謝金などを使用する予定である。
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Research Products
(2 results)