2018 Fiscal Year Annual Research Report
Process of care by experienced care workers to reduce behavioral and psychological symptoms of dementia (BPSD) in elderly dementia patients
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16K04244
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Research Institution | The Japanese Red Cross College of Akita |
Principal Investigator |
松橋 朋子 日本赤十字秋田短期大学, その他部局等, 講師 (30461718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 聖子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 教授 (40305272)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | BPSD / 認知症高齢者グループホーム / 熟練介護福祉士 / キャリア形成 / 質問紙調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度の調査結果に基づき,認知症高齢者グループホーム(以下,GH)の熟練介護福祉士のキャリアの特徴を踏まえ,GH入居後初期でBPSDが顕著である認知症高齢者に対し,BPSDの軽減に向けたケアの認識とかかわりについて明らかにした. 介護福祉士の資格取方法については,「実務3年の後,介護福祉士国家試験に合格」と回答した人が127名(77.4%)と最も多く,次いで「介護福祉士養成施設(2年課程)卒業」20名(12.2%)の順であった.最も影響を受けた研修会・勉強会は,「認知症介護実践者研修」が47名(28.7%),「認知症ケア」が37名(22.6%)の順であり,介護職についてから10年以上してから受講した人が39名(23.8%)と最も多かった. 認知症ケアの実践の程度に関する評価項目では,まあまあ十分である水準の評定3.0以上の項目は16項目中9項目であり,「入居者の脱水予防に配慮している」,「他入居者へ危険が及ばないよう配慮している」,「入居者の日常の行動パターンを把握している」の順に平均値が高かった.認知症ケアの必要性の認識については,16項目すべてにおいて,まあまあ重要である水準の評定3.0以上を示した.認知症ケアの実践の程度及び必要性の認識により合計勤務期間に差があるかについて確かめるために、Kruskal-Wallis検定を行った結果,「(実践):入居者が話したいと思えるキーワードを用いてプラスの感情に働きかけている」の項目で実践が十分である人,「(必要性):入居者との会話では,話の流れを断ち切らないようにしている」,「(必要性):入居者の脱水予防に配慮している」,「(必要性):入居者の日常の行動パターンを把握している」,「(必要性):入居者のプライドを傷つけないよう配慮している」において重要であると感じている人ほど合計勤務期間が長い傾向が見られた.
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