2019 Fiscal Year Annual Research Report
The Asian Perspective of Japanese KAIGO: Considering the Possibility of Skill Transfer
Project/Area Number |
16K04247
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
天野 ゆかり 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 講師 (60469484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比留間 洋一 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (30388219)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アジア / 日本式介護 / 技能移転 / 高齢者ケア / 介護人材 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究テーマ「アジアから見た日本の介護:日本式介護の技能移転の可能性を探る」の最終年度として、その研究の集大成となる発表を行った。 長崎大学主催の国際シンポジウム「日本の介護・アジアのKaigo」(2019.7.7アクロス福岡)において、天野は「アジアのKaigoと人材育成」と題して発表を行った。同じく共同研究者の比留間は「ベトナム人介護職はなぜ帰国したのか」と題して発表し、他の発表者とともにパネルディスカッションにも登壇した。 論文としては、地域ケアリング(2020vol.22No.1)に「ベトナムの看護・介護人材の現状と課題―看護協会の立場から」と題し、ベトナム看護協会会長のファム・ドゥック・ムック氏と共同執筆した。学会発表では、日本介護教育学会(2019.8.23桃山学院大学)において、「EPA介護福祉士の国家試験合格率に関する分析ーベトナム人合格者の語りからー」と題して発表を行った。 海外調査では、5月に中国(上海)、9月にタイ(バンコク、ランシット、ブンイートー)を訪問し、高齢者ケアの施設や自治体、地域の取り組み、介護学校の教育内容などの調査を実施した。また、インドネシア保健省や保健ポリテクニックの校長らが来日した際(12月)には、日本の介護福祉士養成教育やインドネシアが目指す介護人材育成について意見交換を実施した。国内調査では、インドネシア、タイ、ベトナムで介護人材育成に関わる専門家から最新の動向について聞き取りを実施した。 上記の調査、研究成果の発表を通し、アジア各国で高齢化が急速に加速しているものの、それぞれの国や地域の特徴があり、日本の介護をそのまま技能移転しても現地の実情に合わないため、ローカライズが必要であること、そしてそれぞれがもつケアの力や強みに注目しながら、互いに学びあい、相互交流を活発化させることの重要性を指摘した。
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