2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on team care management for improvement of the quality of dementia care
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16K04253
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Research Institution | Doho University |
Principal Investigator |
汲田 千賀子 同朋大学, 社会福祉学部, 講師(移行) (80387844)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デンマーク / 高齢者ケア / 教育 / 福祉テクノロジー / チームケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はデンマークのプライセンターでの調査において、ケアワーク、看護師、栄養士とのみならず、10種以上のさまざまな資格と責任をもつスタッフが働いている。各ユニットにおいて、どのような専門職が必要で、どのような特性を持っているのか 高齢者現場では、AIや介護ロボットの導入が進んでいるなかで、それらを「福祉テクノロジー」としている。デンマークの国としては、明確な定義をしていないが、SOSU-C(介護専門教育を行う学校)では、「福祉テクノロジーとは、介護、保健、教育の分野で福祉の増長を目的とするテクノロジーと人工コミュニケーション解決の共通表現」と定めている。ちなみに人工コミュニケーションとは、ipadなどタブレット端末のことを指している。 一方で、「なぜ、それをするのか」「ロボットの導入によって軽減された身体ケアや身の回りのケアに代わって、スタッフは何をすべきか」「スタッフが介護ロボットなどテクノロジーを利用するに当たり、どのような倫理的課題があるのか」について検討を重ねた上で利用されている。2010年には、『ソーシャルロボットに関する勧告』がデンマーク国家生命倫理委員会から出されており、「技術開発は人とのふれあいを機会を増やすことを基本原理とすべきであり、人とのふれあいを不適当な代替物によって置き換えるべきではない」としている。また、これらは学生の介護士教育の時からはじまっており、実践と教育は連動してることが明らかになった。また、その単に座学で知識を得るのではなく事例を学生自らがつくり、それを演じることによって立ち振る舞い、言葉のかけ方などをグループで振り返ることにより学びを深めている。
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Research Products
(2 results)