2016 Fiscal Year Research-status Report
日本人と中国人の異文化コミュニケーションに関する実験社会心理学的研究
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16K04276
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
木村 昌紀 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (30467500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛 新華 神戸学院大学, 人文学部, 講師 (90506958)
小林 知博 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (70413060)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会心理学 / 対人コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本人と中国人による異文化コミュニケーションの心理メカニズムを実験的に検討し、両者による円滑な異文化コミュニケーション方法の指針を提案することである。 本年度の研究実績として、まず、本研究の計画を、代表者である神戸女学院大学の木村昌紀、共同研究者である神戸学院大学の毛 新華氏、神戸女学院大学の小林知博氏の3名で、対面およびメールで相談して準備を進めたことが挙げられる。具体的には、研究1の「日本人と在日中国人による協調的な異文化コミュニケーション実験」のために、実験参加者の募集方法や実験場所・時期、手続きなどを相談した。全体統括は木村が、実験実施と日中翻訳を毛が、日中相互に対する顕在的・潜在的態度の測定は小林が担当することを確認し、適宜相談しながら準備を進めている。 次に、本研究に関連する研究成果と、今回の研究構想を専門学会、研究会、国際シンポジウムで発表して情報発信するとともに、他の研究者からの意見を収集したことがある。具体的には、日本社会心理学会第57回大会での研究発表、第28回広島社会心理学研究会での発表、中華人民共和国大連市で開催された「児童・青少年の社会性の発達と健全なパーソナリティ育成」国際フォーラムでの招待講演を行った。特に、大連市の国際フォーラムでは、数百名の中国人心理学教員、大学院生、学部生に研究発表を行い、意見をもらった。これまで日本人からのコメントはあったが、これだけ多くの中国人と意見交換できたことは大きな成果であったと思われる。ここで得られた意見をもとに計画を洗練させ、次年度の研究実施につなげる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、実験参加者として日本人と中国人の両者を必要とするため、その募集や実験準備が大がかりとなり、当初の想定よりも時間がかかってしまったことが一因である。また、今年度予算のみでは実験実施のための費用に不足が出る懸念があったため、今年度は計画・準備に尽力して、今年度予算の大部分を繰り越して次年度予算と合わせて実験実施することを選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更点として、本年度実施できなかった研究1を次年度に実施することがある。今年度の課題であった予算の不足は、次年度予算と合わせることで解決されるので現段階では大きな課題はないと考えている。
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Causes of Carryover |
本年度は、研究計画とその進め方の相談を重点的に行った。また、本年度予算のみでの研究実施が難しかったため、次年度予算と合わせて執行する方針を選択した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度の繰り越し分と、次年度予算を合わせて、実験参加者への謝金、分析補助者のアルバイト代などを主に、研究実施のために予算執行する予定である。
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Research Products
(8 results)