2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of support programs for flexible career development for employees who have left the workforce due to childcare or nursing care
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16K04295
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
松浦 素子 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 研究協力員 (80571489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 ますみ お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20211302)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 女性 / キャリア / 離職 / 就労 / 育児・介護 / 社会参加 / 柔軟な働き方 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、育児や介護で離職した女性の再就職活動を量的調査と質的調査を組み合わせた研究法により追跡し、個人のメンタルヘルスとの関連を時系列変化から検討するとともに、被雇用者としての働き方と、それ以外のキャリア形成で比較し、本人の希望するキャリア形成、家族の状況等の環境要因、パーソナリティや価値観等の個人内要因、調整要因の効果を検討し、個人にとって満足度の高いキャリア形成に結びつく、柔軟なキャリア支援の条件を明らかにすることである。 本年は、新型コロナウィル感染症流行に伴い計画通りに進められなかった調査について、実施可能な形に再計画し、2つの調査を実際した。 1つはインタビュー調査(15名)であり、対象者は既存の働き方ではないロールモデルとして、育児や介護で常勤職を離職した経験がある既婚女性で、A:現在は自ら起業(個人事業主となっている)、フリーランスとして働いている人(12名)、及びB:現在は企業に再就職し、リモートワークの形態での働き方を自ら選び、その上でネットビジネスなどの副業を兼業している人(3名)とした。最終学歴以降のライフコースについてレトロスペクティブに尋ね、自らのキャリア形成に影響を及ぼしたと想定される外的要因や、本人の望む就労や社会参加の仕方、さらに価値観などの内的要因、また家庭内役割の調整の工夫、現時点での自らのキャリア全般に対する満足度を調査した。 もう1つはWEB調査であり、前述のインタビュー調査から項目化した、本人のキャリア満足度に影響する可能性のある要因の影響を検討した。対象者は、育児や介護で常勤職を離職した経験がある既婚女性で、現在は再就労(パートタイム勤務など、正社員以外を含む)している人515名であった。現在までのキャリアの経緯について、ライフイベントや家族の状況と照らし合わせながら捉え、キャリア移行への本人の意思と満足度の関連を検討した。
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