2016 Fiscal Year Research-status Report
地方移住者の子育てネットワーク:ある移住家族の定着プロセスから
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16K04334
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Research Institution | Aoyama Gakuin Women's Junior College |
Principal Investigator |
菅野 幸恵 青山学院女子短期大学, 子ども学科, 准教授 (50317608)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 移住 / 家族 / 子ども / 子育て / 農 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究協力者への研究の概要説明と、課題に関係する文献の講読を主に行った。また当該研究課題に関連する学会等に参加し、他の研究者と情報交換を行った。 当初の研究計画では愛媛県西部にIターン移住している家族を対象に研究を行う予定であったが、やむを得ない事情により協力者が他地域に再び移住することになった。本研究の目的はある家族が地域に根付いていくプロセスを「子ども/子育て」を切り口に記述していくということであるので、再びの移住によって研究計画を大きく変更する必要はないと考えた。むしろ、リアルタイムで移住先に根付いていくプロセスをたどれるのではないかと考えている。さらに前回の移住との比較も可能であり、より多様な視点で移住について考察することができるのではないかと考えた。なお再移住は人間関係などの悪化によって移住先にいられなくなるなどのネガティブな要因によるものではなく、子どもの育ちの環境について考えた積極的な理由によるものである。 さらに移住先は愛媛よりも代表者の居住地に近く、調査を行いやすい環境になることもプラスの要素であると考えた。協力者には、引き続き研究に協力してもらえるかどうか確認し、承諾を得た。今回は愛媛県の対象者宅を訪ね、再び移住を決意することになった経緯、子どものとらえかた、周囲の人の反応についてインタビューを行った(2017年3月16日)。また協力者と親交の深かった人へのヒアリングも行うことができた(同日)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者が再び移住するという事態になったが、研究計画を大きく変更する必要はなく、概ね計画通りに進められる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続き文献研究を行うとともに、協力者へのインタビューなど調査を行っていく予定である。年度内に今回のインタビューのテープ起こしを行うことができなかったので、早いうちにテープ起こしを行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初購入を予定していたビデオカメラの購入を見送ったことと、協力者宅への訪問を別の出張と兼ねて実施したため、旅費がかからなかったこと、協力者へのインタビューのテープ起こしを年度内に行えなかったことが主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品の購入については次年度に再度検討して使用する予定である。またテープ起こしは次年度にする予定である。
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