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2016 Fiscal Year Research-status Report

日本に適合したカウンセリング訓練ツールの開発に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 16K04341
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

藤生 英行  筑波大学, 人間系, 教授 (40251003)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2021-03-31
Keywords心理面接過程 / カウンセリング訓練 / ツール / 逐語録 / カウンセラースキル / クライエントの反応
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、日本の文化的環境に適合したカウンセリング訓練ツールの開発、カウンセリングの効果および訓練方法の基礎研究を行うことを目的としている。
平成28年度の研究では、カウンセリング訓練について先行研究を収集し、文献の講読、整理を行った。
カウンセリング訓練の研究について世界的第1人者であるHill, Cらの研究を中心に31件収集した。また、PsycNETを用いて{{counselor skill} or {Counseling skill}} and {{client reaction} or {clinent statement}などの検索語で6件、{{helper skill} or {helping skill}} and {client reaction} or {clinent statement}}などの検索語で13件収集した。計19件からHillが関わっていない7文献を参照した。これらのもとに逐語録データの分析方法の確認を行った。
それと並行して、研究1の分析を進めるため、過去の分析用逐語録データ資料の電子化を進めている。逐語録データには手書きの内容がたくさんあり、その電子化に時間を要している。研究4では、カウンセリング訓練の逐語録作成が訓練生の過剰な負担になることから、音声入力による逐語録作成をシステムやプログラムの作成を予定していた。これを前倒しし、raspberry pi 3 Model Bにlinux系のOSを走らせ、マイクモジュール、音声解析ソフトなどを組み込んだ逐語録作成システムの作成に取りかかったところである。
今後行う逐語録の分析を進めるため、心理士の資格を持ちスクールカウンセラー経験14年以上あり、大学での相談業務でも経験豊富な者を雇用して、カウンセラーの言葉かけの分類、およびクライエントの陳述反応の予備的分析を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

過去の分析用資料の電子化に時間を要している。過去の分析用逐語録データは電子化されておらず、電子化するための方策が手入力しかないためためである。これまで、アルバイトの募集は公募できず、個人的なツテを通じて募集してきた。そのため、電子化に精通していない者しかおらず、時間を要したこととなった。電子化に自信があり守秘義務の守れるアルバイトを選抜することが必要である。

Strategy for Future Research Activity

入力用に、電子化に自信があり、精通しているアルバイトの雇用を増やす方向である。また、筑波大学の電子化学習システムmanabaを利用し情報倫理に精通させ、過去の分析用逐語録データ資料の電子化守秘義務など倫理についても対応する。また、研究員として、1人の増員を4月から行う。研究4では、カウンセリング訓練の逐語録作成が訓練生の過剰な負担になることから、音声入力による逐語録作成をシステムやプログラムの作成を予定していた。今回、逐語録の電子化に時間を要したことからこれを前倒しし、raspberry pi 3 Model Bにlinux系のOSを走らせ、マイクモジュール、音声解析ソフトなどを組み込んだ逐語録作成システムの作成に取りかかったところである。

Causes of Carryover

細かな作業で手順を原典に当たる必要があり、先行研究となる文献検索、取り寄せ、文献研究に時間を要した。それらを研究補助員に、手伝いをお願いしたが効率性を欠いていた。その上、平日日中に時間の取れる研究補助員が必要数集まらなかった。分析予定である過去の逐語録データが手書きデータであり、文字情報を電子化するための効率化が必要であったため、対策を練る必要があった。また、知人を介して雇用した研究補助員が電子化に習熟しておらず、その指導に時間が掛かり効率性が悪かった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

電子データ化に習熟した研究補助員の募集に所属大学のネット上での人材公募情報ページを利用するなど対策を立てて実行する予定である。次年度以降に、研究補助員などの経費を多めに取ることを計画している。研究4で作成予定だった、音声解析ソフトを搭載したシステムとプログラムの作成を前倒しで取り組んでいる。まずは、Raspberry Pi 3 Model B、マイク、microSDメモリ、音声収録モジュール、音声解析モジュール他からなる複数のシステムを構築する予定である。また、カウンセリング訓練法の書籍の収集に努めるとともに、上記の関係のLinux言語のテキスト、工作関係の書籍などを購入予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 災害救援者でありながら被災者でもある教師のサポートについて考える2016

    • Author(s)
      吉原寛・野口理英子・松原弘泰・宮道力・藤生英行
    • Organizer
      日本カウンセリング学会 第49回大会
    • Place of Presentation
      山形大学(山形県山形市)
    • Year and Date
      2016-08-26 – 2016-08-28

URL: 

Published: 2018-01-16  

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