2021 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Studies on Therapeutic Assessment: Issues and Adaptation in Japan
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16K04368
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
橋本 忠行 香川大学, 医学部, 教授 (80320000)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 協働的/治療的アセスメント / 心理的アセスメント / 心理面接 / 短期療法 / ウェアラブルデバイス / 司法 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度から令和2年度のまでの計画であったが、新型コロナウィルスの影響により発表を予定していた国際学会が延期となったため、1年間期間を延長した。本年度が最終年度である。これまでの研究を踏まえ、引き続きデータ収集と論文執筆に取り組んだ。 【論文】「警察少年サポートセンターにおける一回型の協働的/治療的アセスメント」が「家族心理学年報」(2021、第39巻、p.134-143)に掲載された。司法分野での実践について、筆者が開発した短期型の協働的/治療的アセスメントの詳細な手続きを提示した。 【著書】「ロールシャッハ法の最前線」(2021、岩崎学術出版)の第11章「協働的/治療的アセスメント」(p.218-245)を執筆した。「標準化されたテストとしてのロールシャッハ法」「アセスメント介入セッションにおけるロールシャッハ法の活用」という2つの視点から、いくつかの事例を提示・考察した。 【学会発表】令和3年度に新たに取り組んだ「心理面接での主観的な体験と客観的指標の関連-ウエアラブルデバイスとビデオ記録による2事例の検討(その1)(その2)」を日本心身医学会第62回大会(2021年7月)で発表した。これは心理面接中の心拍・表情・音声など複数の指標を視覚化する試みで、治療的アセスメントの「初回セッション」で「自分についての問いを立てる」プロセスを雛形に、心理面接中の心身の緊張を時系列的に捉えようとするものである。筆者は心理面接の実施と対人プロセス想起法(Kagan & Schauble, 1969; 高山, 2015/2017)を担当した。また「Single Session Collaborative / Therapeutic Assessment with Adolescent and Family in Juvenile Support Center of a Prefectural Police」を3rd Collaborative/Therapeutic Assessment Conference(2021年10月)で発表した。
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Research Products
(5 results)