2017 Fiscal Year Research-status Report
思春期の子どもとの相互信頼感を促進する段階的子育て支援プログラムの開発
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16K04398
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Research Institution | Kogakkan University |
Principal Investigator |
渡邉 賢二 皇學館大学, 教育学部, 教授 (50369568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平石 賢二 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (80228767)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 思春期 / 母親 / 子育て支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
思春期の子どもをもつ母親を対象に、段階的な子育て支援プログラム講座を実施し、効果の測定を行った。プログラムについては、STEP1「思春期の子どもの心理を理解するプログラム」、STEP2「親の養育態度を振り返るプログラム」、STEP3「子どもとの良好な関係を促進するプログラム」、STEP4「子どもとの衝突や葛藤を解決するプログラム」の計4回(6月、9月、12月、2月)実施した。各プログラムについては、導入と目的、展開(筆者が参加者に講演)、ワーク(個人のワーク、グループでのワーク、各グループの発表)、まとめ(振り返りシートへの記入)で実施し、約2時間で構成した。効果測定については、参加者と参加者の子ども(他者評定)に対して、母子相互信頼感尺度12項目(渡邉・平石・信太,2009)、養育態度尺度として養育スキル尺度16項目(渡邉・平石,2007)を用いた。また、参加者は各プログラム実施後に、講座に参加して「自分自身について、新しい気づきや考え」「子どもに対して、新しい気づきや考え」「感想」を記述した。しかし、参加者はすべてのプログラム(4回)に参加していない人もあり、今後は協力校と相談して、改善していきたいと考えている。 「段階的子育て支援プログラム」を円滑に実施するために、研究分担者と十数回の研究会を実施した。また、中学校に数回訪問し、内容などの確認を行った。 2つの書籍を出版した。1つは、親子関係で悩む大学生の質問への回答、もう1つは母子間葛藤の変化に関する内容である。学会発表については、日本教育心理学会第59回大会でポスター発表(1本)、日本発達心理学会第29回大会でポスター発表(2本)を研究分担者とともに行った。すべて児童期から青年期の親子関係、母子間葛藤に関する内容である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画では、2年目に段階的子育て支援プログラムのSTEP1の「思春期の子どもの心理を理解するプログラム」、STEP2の「親の養育態度を振り返るプログラム」を実施し、3年目(最終年)にSTEP3の「子どもとの良好な関係を促進するプログラム」、STEP4の「子どもとの衝突や葛藤を解決するプログラム」を実施する予定であった。しかし、実施させていただく学校と話し合い、子どもの学年は1年間で次の学年にあがるため、参加者である母親も1年間で変更することが考えられる。STEP1からSTEP4を1年間で実施する方がよいということで、1年間でSTEP1からSTEP4のプログラムを実施した。 また、参加者が少数であったことや、欠席者がいたことなどが改善点である。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目(最終年)も2年目と同様に、段階的子育て支援プログラムを中学校で実施する予定である。STEP1からSTEP4のプログラムの実施日をできるだけ参加しやすい土曜日か日曜日に設定して参加を促す予定である。また協力学校と詳細な打ち合わせも行っていく。
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Causes of Carryover |
29年度はアルバイト学生を雇用することができなかったため、人権費を使用しなかった。そのため、若干費用が繰り越しになった。 本年度は、国内学会に3学会参加する予定である。また段階的子育て支援プログラムを実施するに際して、アルバイト学生を雇用する予定である。最終年であるため、資料の整理、報告書の作成、ホームページの作成などを行う予定である。
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Research Products
(6 results)