2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Positive Mental Health Promotion Programs for Workplaces and Schools
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16K04409
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
土井 晶子 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (10465677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小室 弘毅 関西大学, 人間健康学部, 准教授 (30551709)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ポジティブメンタルヘルス / フォーカシング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、職場と教育現場において、「強み」に焦点を当て、エンパワメントにつなげるためのポジティブ・アプローチを展開することを目的とした。まず、職場においては、研究代表者が研修実績を有する(独)大阪産業保健総合支援センタ-を中心に、特に対人援助職や人事関係者を対象としたポジティブメンタルヘルスを主眼とした研修を行い、得られたフィードバックにもとづき、プログラムの見直し・精査を行った(土井、2016)。フォーカシングがポジティブ・アプローチには有効であるという結果が得られた(Doi, 2017)。しかし、実際にプログラムを実施するにあたっては、手順通りに実行するだけでは不充分である。そのため、実施にあたって必要な細かな配慮や目配り、またプログラムの組み立て方についてのノウハウやコツをまとめ、国内外の学会でその成果を発表し、またプログラム作成と実施についての理解を深めるためのワークショップを実施した(土井、2017、Doi, 2019a & Doi, 2019b)。 教育現場においては、研究代表者および研究分担者が勤務する大学において、ゼミや実習の授業を対象に、ポジティブ・アプローチを取り入れた授業を実施した。「強み」に注目する視点は学生にとっても新鮮で、好意的な反応が得られている。これらの取り組みの詳細については、現在結果を分析中であり、成果は今後学会等で発表していく予定である。 最終年度においては、日本においてポジティブ・アプローチを展開する意義や、特にフォーカシングを活用したプログラム作成、具体的なプログラム内容、進め方のコツなどを包括的にまとめた(Doi, in press)。研究計画においては冊子媒体を作成する予定であったが、代わりに書籍というより入手しやすい形態での公開となり、ポジティブ・アプローチを展開したい現場のニーズに貢献することができると思われる。
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[Book] Senses of Focusing2021
Author(s)
Moore, J., Kypriotakis,N., Ikemi, A., Doi, A., Tsutsui, Y, Tanaka, H, & Motoyama, T.
Total Pages
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Publisher
Eurasia Publications
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