2017 Fiscal Year Research-status Report
慢性うつ病に対する修正版マインドフルネス認知療法の開発と効果検証
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16K04415
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Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
家接 哲次 名古屋経済大学, 人間生活科学部, 教授 (20352867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20464563)
近藤 真前 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (30625223)
小川 成 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (90571688)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 慢性うつ / マインドフルネス認知療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は①うつ病再発予防のために開発されたマインドフルネス認知療法(Mindfulness-Based Cognitive Therapy: MBCT)を改良して慢性うつ病の治療に特化した修正プログラムを開発する、②慢性うつ病に対する修正版マインドフルネス認知療法の効果検証を目的としている。 2017年度の目標は、海外で行われているMBCTを一旦そのまま日本に導入し、その効果を検証することであった。そのためにまず必要なのがMBCTを海外と同じ基準で正確に実施できることであった。これまで本研究代表者はMBCTの指導力を少しずつ向上させており、2016年度にオックスフォードマインドフルネスセンター(Oxford Mindfulness Centre)よりMBCTインストラクターとして正式に認定され、後にイギリスのマインドフルネス専門機関(Mindfulness Network)よりMBCTのスーパーバイザーとして認められている。これにより、本研究代表者が実施するMBCTの質が担保されたといえる。現在、慢性うつ病患者に対するMBCTを医療機関で実施しており、少しずつデータを収集している。このデータを年度内に分析し発表する予定である。また、慢性うつ病に特化したプログラムについては現在試作段階であるが、2パターンのプログラムを試作し、それらを精神的に比較的健康と思われる健常者およびアスリートを対象にそれぞれ実施し、結果を発表している。今後、これらの知見を踏まえて、慢性うつ病に特化してマインドフルネスのプログラムを開発し、その効果を検証していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた医療機関での患者のリクルート数が予想を下回っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
協力医療機関を増やし、慢性うつ病のリクルートを促進させる。
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Causes of Carryover |
購入予定の書籍などを次年度にまわしたため。 なお、それらは今年度に購入予定である。
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Remarks |
本センターは、わが国初の大学附属マインドフルネスセンターである。
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Research Products
(6 results)