2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of modified mindfulness-based cognitive therapy for chronic depression
Project/Area Number |
16K04415
|
Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
家接 哲次 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 教授 (20352867)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20464563)
近藤 真前 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (30625223)
小川 成 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (90571688)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 慢性うつ / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
寛解期のうつ病患者のために開発されたマインドフルネス認知療法(Mindfulness-Based Cognitive Therapy: MBCT)プログラムは必要とされる時間が長く、集中の継続時間や活動水準が寛解期の患者より低いと思われる慢性うつ病患者のために、負担が少ないプログラムの開発が望まれていた。本研究は、慢性うつ病患者に対して負担の少ないマインドフルネス認知療法を開発し、その効果を検証することを目的としていた。オリジナルのMBCTプログラム(120分×8セッション、1日のリトリート)は約3240分(自宅での宿題も含む)ほどの時間を要していたが、本研究で作成した低用量MBCT(Low-dose Mindfulness-Based Cognitive Therapy : MBCT-ld)プログラムは約1065分で実施できるものであり(90分×6セッション、短い時間の自宅練習)、参加者の負担がかなり少ない(約67%軽減)。本研究では、この6週間のプログラム(MBCT-ld)を健常者対象に予備的に実施し、その実施可能性を探った。その結果、プログラムの運用に問題はなく、人生満足度において有意な改善が得られた。また、参加者からはプログラムに対して好意的なフィードバックも得られた。今後、MBCT-ldプログラムを慢性うつ病の患者対象に実施し、実施可能性と治療効果について、さらなる検討が必要になると考えられる。
|
Research Products
(2 results)