2018 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a Theory of Care based on the Idea of "Nothingness" and its Clinical Pedagogical Position
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16K04461
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
稲垣 応顕 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90306407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 達也 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (00630708)
Sevilla Anton 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (50754438)
西平 直 京都大学, 教育学研究科, 教授 (90228205)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 無心 / ケア / 学校教育 / 教育臨床 / 子どもの成長 / 心の教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、本事業では研究分担者が輪番で研究発表を行う、また外部から講師を招聘しての研究会を年3回ずつ行ってきている。具体的には、研究テーマである『無心のケア』を廻り、研究分担者がそれぞれの専門領域とする学校教育学・教育人間学・教育臨床学・ケア理論(特に看護学・宗教学などに内在するスピリチュアルケアの理論)などの視点による『無心』および『無心のケア』の捉えや、各々の研究テーマである『不登校(登校拒否)』、『非行』、『通常、登校している生徒の悩み』、『発達障害という生きづらさ』、『入院患者の不安』、『悲嘆遺族の苦しみ』などへの自身の係わりを通した臨床事例を紹介し、その成果と課題をディスカッションしている。その上で、現在は各領域を横断的につなぐビリーフとは何かの考察を深めてきている。 すなわち、本事業において参集した研究者は、いずれも理論と実践の往還を念頭に置いており、研究のための研究ではなく、自身の臨床実践に活かせる研究を念頭に置いている。 なお、2019年3月21日に、本科学研究費事業最後の研究会を終了した。延期されていた外国人講師ベネディクト・ティモシー氏(京都大学研究員)を招ねき「日本のホスピスの現状と課題スピリチュアル・ケアの場:参与観察から感じたこと」と題した講演をしていただいた。また、講師を含め参加者全員でディスカッションを行った。加えて、本事業の総括を行い書籍出版の打ち合わせを行ったところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた講師(ベネティクト・ティモシー氏)が、外国滞在中であったため予定していた研究会の開催が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年3月21日の研究会では、これまでの研究の総括も行った。 現在は、各研究分担者が自身の分担部分のまとめをしている。 夏をめどに、最終報告書の内容を集約する予定である。
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Causes of Carryover |
招聘を予定していた外国人講師が海外に滞在していたため日程の調整が必要であった。研究会に際し謝金が必要である。当該の研究会は、2019年3月21日に実施した。 また、書籍の出版を予定しており、その為の打ち合わせによる旅費などが必要なため。
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Research Products
(3 results)