2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on quality assurance of different age groups in Jena-Plan
Project/Area Number |
16K04487
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
佐久間 裕之 玉川大学, 教育学部, 教授 (70235208)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | イエナ・プラン / 異年齢集団 / 質保証 / ペーターゼン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,既に実施された基盤研究(C)(課題番号25381044)「イエナ・プランにおける異年齢集団の構成法に関する研究」(平成25~27年度)の続編に位置づけられる。この構成法に関する研究では,異年齢集団の成否を左右しているものがその集団の「共同体」(Gemeinschaft)としての内的特質にあることも示唆された。本研究では,さらに異年齢集団の質保証の指標となる内的特質の明確化を目指して4つの鍵概念(教育共同体,民主主義,科学性,生命への畏敬)から整理していった。最終年度の研究では,これら鍵概念のうち民主主義の問題に取り組んだ。研究期間全体を通じて実施した研究の成果は,佐久間裕之(研究代表)「日本学術振興会科学研究補助金基盤研究(C)(課題番号16K04487) 『イエナ・プランにおける異年齢集団の質保証に関する研究』(平成28~30年度)研究成果報告書」(学校法人玉川学園Document Tech-Station,2019年3月18日,pp.1-83)にまとめることができた。この報告書では,まず「鍵概念1」としてイエナ・プランにおける「教育共同体」について,次に「鍵概念2」としてイエナ・プランにおける「民主主義」について詳しく論じた。さらにイエナ大学附属フレーベル幼稚園が併設されるまでの経緯や議論を踏まえて,「鍵概念3」としてイエナ・プランの質を担保する「科学性」の問題について言及した。ただし,これはあくまで附属フレーベル幼稚園に関連した限定的な内容にすぎない。さらにイエナ・プランの質保証を考えるうえでも最重要の概念となる「生命への畏敬」を「鍵概念4」として取り上げた。この「生命への畏敬」は,日本におけるイエナ・プラン受容というコンテクストのなかでは見失われてきたものである。
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Remarks |
佐久間裕之「日本学術振興会科学研究補助金基盤研究(C)(課題番号16K04487) 『イエナ・プランにおける異年齢集団の質保証に関する研究』(平成28~30年度)研究成果報告書」(学校法人玉川学園Document Tech-Station,2019年3月18日,pp.1-83)
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Research Products
(3 results)