2019 Fiscal Year Annual Research Report
Trial of pair work in a large number of liberal arts classes and verification of its effectiveness
Project/Area Number |
16K04504
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Research Institution | Nagoya University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大矢 芳彦 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (30175252)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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Keywords | 大人数授業 / スマートフォン / ペアワーク / 教養科目 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は最終年度ということもありこれまでの実験授業で得られたデータを分析しまとめることを行った。特に2018年度と2017年度との結果の比較を中心に分析を行った。 2017年の実験授業と2018年の実験授業の大きな違いは2点あり、ひとつはペアの組み合わせ方法である。2017年度はペアの相手を乱数によって決定したが、2018年度は初対面同士の男女ペアでかつReflectiveの強い学生同士のペアを避けて組み合わせを行った。もう一点の違いは2017年の4択式の数問をネットなどを利用してペアで調べて解答させる応用問題に変更した点にある。 その結果、正解率の平均的な割合は、2017年が71.5%、2018年が79.2%で、2018年度の方が学習効果が高かったことが確認された。また、発話数、平均所要時間とも2018年の方が2017年に比べて増加していた。次に実験授業後の事後アンケートにおいても「楽しい」と答えた割合(2017年-82%、2018年―85%)や「集中できた」と答えた割合(2017年-85%、2018年-88%)は2018年度が高く、ペアの組み合わせについての評価(2017年―96.2%、2018年―98.3%)相手の意見を参考にする割合(2017年―98.4%、2018年―100%)も2018年度が2017年度を上回った。その他、満足度、有益性、刺激においてもすべて2018年度が2017年度より学生評価が高いことが明らかとなった。 すなわち、ペアの組み合わせにおいて性別、初対面、性格がペアワークでは重要であり、質問項目においては相談して考える問題がペアワークに有効であることが明らかとなった。
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