2017 Fiscal Year Research-status Report
デンマークの教育改革-国民学校と職業教育の架橋の試み
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16K04530
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
谷 雅泰 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80261717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大宮 勇雄 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (10160623)
青木 真理 福島大学, 総合教育研究センター, 教授 (50263877)
杉田 政夫 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70320934)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デンマーク / 教育改革 / 職業教育 / キャリア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に引き続き、現地での教育機関への調査を行うとともに、研究グループを中心にした執筆者グループによる著書を刊行して研究成果を公表するとともに、秋にはデンマークから講師を招いてキャリア教育に関するシンポジウムを行った。詳細は以下の通りである。 調査については2017年9月に行い、国民学校、音楽学校、若者支援センターなどで聞き取り調査を行った。また、国民学校では私たちの著書の刊行を受けて、私たちがデンマークで何を学んだのかについてのプレゼンテーションを英語で行い、ディスカッションをし、問題意識を共有できた。 著書の刊行については、国民学校を中心とした教育改革、放課後クラブ、森の幼稚園、特別支援教育、職業教育、ガイダンスセンターでの実践について、これまでの調査の成果をもとに明らかにした。 シンポジウムについては、2017年11月にかねてデンマークで調査に協力をしていただいているカーステン・ボトカー氏(コペンハーゲン西地区ガイダンスセンター所長)を講師に招き、「みんなが活躍できる社会をどう構想するか―デンマークに学ぶ―」と題するシンポジウムを福島大学にて開催した。職業教育改革を中心としたデンマークの国民学校の改革についてディスカッションを行った。日本側から、福島大学のキャリアガイダンスの専門家、福島県内で福祉型専攻科の立ち上げを行っている保護者にパネリストになってもらい、有意義な議論が展開された。なお、このシンポジウムについては青木真理が研究代表者である科研費研究と共催である。 なお、2018年1月には東京で、日本教育政策学会会員企画研究会として「デンマークの教育に学ぶ」を開催し、学会外からの参加も多数得て好評であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は国民学校などを中心に教育機関での調査を行うこと、研究成果の公表として著書を刊行すること、シンポジウムを行うことなどができた。当初の目標通りの進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
調査のなかで、国民学校改革が職業教育改革を伴って行われていることがわかっており、また、職業教育改革も当初の予想を超えて行われているのではないか、と思われる点もあり、また国民学校改革も試行を経て若干の手直しが行われてきている。それらの点について、来年度も現地調査を行い、明らかにする。 また、来年度は最終年度に当たるので、それらの成果を世に問うこととしたい。
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Causes of Carryover |
研究分担者である大宮が、28年度のデンマーク出張直前に家族に不幸があり、出張をキャンセルせざるを得なかった。その分の経費が29年度に繰り越しとなったが、なお若干分が繰り越しとなったもの。来年度は調査のためにデンマークへの出張の旅費とし、計画通り執行の予定である。
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Research Products
(3 results)