2018 Fiscal Year Annual Research Report
The reformation of education in Denmark - A trial to bridge the compulsory education (folkeskole) to the vocational education
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16K04530
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
谷 雅泰 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (80261717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大宮 勇雄 仙台大学, 体育学部, 教授 (10160623)
青木 真理 福島大学, 総合教育研究センター, 教授 (50263877)
杉田 政夫 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70320934)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デンマーク / 職業教育 / キャリアガイダンス |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度には、3月に次の諸機関・担当者への聞き取り調査を行った。教育省の職業教育担当者。TECの技術学校のキャリアカウンセラー。障碍者のセンター“Maglemosen”。障碍者の教育施設“Empata”など。 研究期間を通じて、デンマークにおける職業教育改革について調査を行ってきた。学校と社会の円滑な接続のために、これまでも若者教育ガイダンスセンターが設置されるなどしてきたが、これが「多面的若者ユニット」に改組されることになった。背景には日本と同様に深刻な人材不足がある。デンマークでは2025年には7000人の職人が不足するという予測データがある。一方、現在、義務教育終了後の進路を見ると、2017年については職業教育に行くのは18%で、高校進学が74%。いままで高校進学者の3分の1がドロップアウトしているので、その人たちを職業教育の道に進めることができれば、問題解決につながる。 ユースユニットは、そのために自治体に置かれるもので、窓口を一本化し、個々の自治体が行っている青年教育、就業支援、ソーシャルワーク、社会事業をすべて連携させようというものである。また、職業教育の改革も行われており、職業教育へのレディネスが不足している生徒に対しては職業教育のための10年生クラスを創設した。このことは職業教育の質の向上に直結すると思われる。 一方で、デンマークの参加民主主義の成果と考えられるが、国民教育の改革についてもすでに見直しが行われていることも調査の中で明らかになった。
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Research Products
(9 results)