2017 Fiscal Year Research-status Report
女性リーダー育成をめぐる学習課題の解明とその教育方法の構築
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16K04567
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
堀本 麻由子 東海大学, 現代教養センター, 准教授 (70512630)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 成人教育方法 / 成人学習 / リーダーシップ開発 / 女性リーダー育成 / 国際比較研究 / 職業能力開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、企業向け女性リーダー育成講座における学習課題・内容の構造解明とその教育方法について成人教育学の観点から提言を行うことを目的としている。 上記の目的のために、平成29年度は、前年に引き続き、研究課題①、②に関する「女性リーダー育成における学習機会、および学習内容の検討」について文献研究と事例研究を実施した。その結果として、『Current Perspectives on Asian Women in Leadership』(Chapter 5: Women's Leadership in Japanを共同執筆)が2017年9月に米国palgrave macmillan社から出版された。また現在は、『Women Leadership in Japan』(米国palgrave macmillan社)の編者として、chapter1、2の執筆、および取りまとめを行い、2018年12月に出版予定である。以上の書籍の執筆・編集プロセスから日本の女性リーダー育成に関する学習課題の構造を分析、検討できた。さらに、2018年2月に国際共同研究「アジアの女性起業家のリーダーシップ育成」に関する比較研究プロジェクト開始のため、2018年2月Academy of Human Resource Developmentの米国大会(Richmond,VA)にて打ち合わせを行い、韓国、インド、中国の研究者と先行文献の検討を実施。 研究課題③については、平成28年度に引き続き、NWEC主催講座「企業を成長に導く女性活躍推進セミナー」の研修プログラム企画、および講師を担当し、さらに国立市公民館主催の「女性のライフデザイン学」講座のプログラム企画、およびファシリテーターを担当するとともに教育方法に関する課題について各職員と実践研究を実施。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画よりも、アジアの研究者ネットワークが拡がったことにより、日本国内を中心にした研究ではなく、国際比較(特にアジア諸国)を中心とした研究として進めることができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度から取り組んでいる国際共同研究の共同研究者とスカイプ等で会議をすることにより密接に連絡をとり、出版プロジェクト、研究プロジェクトを着実にすすめていきたい。また、日本の成人教育方法論から、女性リーダー育成の教育方法を検討するために成人教育方法論の理論的整理を行い、核となる理論について論文にまとめることで女性リーダー育成の教育方法論を構築する。
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Causes of Carryover |
2018年2月の米国(Richmond, VA)で開催された国際会議参加のための外国旅費に個人研究費を使用したため、未使用額が生じた。当該助成金に関しては、2018年度において、11月にタイのバンコクで開催される国際会議の外国旅費として使用もしくは、発表・調査用のノートパソコンが故障した場合の使用を計画している。
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