2018 Fiscal Year Annual Research Report
Professional Development and Specialized Job Training for Indigenous Australians in the Universities
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16K04573
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
前田 耕司 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 先住民族 / アボリジニ / 主体形成 / 専門職養成 / 高等教育 / 教員養成 / アイヌ民族 / アイデンティティー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は、オーストラリアの先住民族コミュ二ティの発展に資するアボリジニの専門職養成の特質と課題について明らかにすることである。研究実績は、以下のとおりである。①国立民族共生公園等の2020年4月開設の動向を踏まえ、2018年8月28日~29日にかけて、アイヌの担い手養成について現地調査を新たに行う必要性と現地のアイヌ民族のエカシおよび二風谷小学校のアイヌ語講師に日本国際教育学会30周年記念シンポジウムにおける報告と研究協力を求めるために、北海道のアイヌコタンおよび二風谷小学校(アイヌ語学習)において訪問観察調査を行った。②同年10月18日、法務省人権擁護局および公益財団法人人権教育啓発推進センター主催の「人権啓発指導者養成研修会」において「アイヌ民族・先住民族の教育と人権」という演題で講師を務めた。③2019年3月5日~8日にかけて渡豪し、海外研究協力者のZane Ma Rhea教授等と先住民族の主体的かつ自律的な教育専門職養成モデルの開発を目的とした国際共同編集書籍(Post-Imperial Perspectives on Indigenous Education: Lessons from Japan and Australia, New York and London: Routledg)の出版打ち合わせをモナシュ大学等で行った。UNDRIPの枠組みの再確認および日本側の執筆者の一部変更、Forwardの執筆者を日豪の先住民族に依頼する旨の協議を行い、定期的にzoomミーティングをすることを確認した。 ④研究成果については、Australia-Japan FoundationのPublication Awardを得て『オーストラリア先住民族の主体形成と大学開放』という題目で2019年2月に入稿した。
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Research Products
(5 results)