2018 Fiscal Year Annual Research Report
Educational beliefs of marriage migrants: Analyzing discourses of Japanese husbands intermarried with Chinese, Filipina, Korean, and Thai wives
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16K04630
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
渡辺 幸倫 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (60449113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宣 元錫 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10466906)
藤田ラウンド 幸世 国際基督教大学, 教養学部, 客員准教授 (60383535)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 国際結婚 / 父親 / 教育観 / 結婚移住 / 学校選択 / ライフストーリー / 研究成果還元への漫画利用 / 多文化家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の本年は、フィリピンでの調査を集中的に行った(4回)が、平行してタイ(1回)、韓国(2回)、中国(1回)も訪問し、調査および成果還元のためのセミナーを行った。 調査の結果は、①タイとフィリピンでのインタビューから析出された言語教育にのせられる将来の「経済的な利益を見越した投資」や親子の「アイデンティティの連続性の担保」についての語りを中心にした議論と、②韓国とタイにおける自主的日本語サークル運営をする親へのインタビュー分析から見えてきた「親自身の自己実現やジェンダー」といった観点からの議論にと整理した。前者からは、英語優先の学校選択、移住した側の親の言語の教育、アイデンティティと言語、東アジア(中韓)と東南アジア(タイ、フィリピン)の比較などの論点が、後者からは、在外国際結婚家族のバイリンガル教育(特に親が実施する手作りのバイリンガル教育)、韓国での日本人母親たちによる日本語サークルとタイでの日本人父親による日本語サークルの比較などの論点を示し、それぞれ報告書で論じた。 なお、研究成果は研究発表、書籍、報告書の他、モデルのストーリーを4コマ漫画化するという手法を試行した。背景には、これまでもインタビューに協力してくれた方たちに成果の還元として論文などを渡したうえで概要を説明してきたものの、その他の方々への成果還元の広がりが十分ではなかったという反省があった。漫画化したものを成果還元のためのセミナーなどで頒布したところ、インタビューの対象者となった当事者だけでなく、多くの方から好評を得ることができ、確かな手応えを感じることができた。現在、多言語展開をするため、配偶者側の言語(中・韓・タイ・タガログ)に加えて英語版を作成している。
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Research Products
(9 results)