2017 Fiscal Year Research-status Report
ICT教育推進のための小学校国語科書写における毛筆動画教材及び授業開発
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16K04668
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| Research Institution | Chiba University |
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Principal Investigator |
樋口 咲子 千葉大学, 教育学部, 教授 (00431734)
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2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 毛筆動画教材 / 平仮名の書き方 / 書写教材ＷＥＢサイト / 基本点画の書き方 / 穂先の動き |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、当初の計画どおり、毛筆動画教材を作成し、ＷＥＢサイト上で公開した（「ほ先の動きがよくわかる毛筆の書き方－ひらがな・漢字の基本点画編https://www.higuchi-sakiko.com/）。公開した教材の内容は以下のとおりである。１．平仮名五十音（わ行のゐ・ゑ含む）の手本(朱墨書き)PDFデータ・A5版-ダウンロードして印刷し、手本として使用可能。字形を整えるための解説付き。２．平仮名五十音（わ行のゐ・ゑ含む）の運筆を見せる動画教材(朱墨書き)-通常の速度で再生。３運筆上の注意点が入ったナレーション付き平仮名五十音（わ行のゐ・ゑ含む）動画教材(朱墨書き)-スロー再生。４．基本点画の書き方:ナレーション付きスロー再生動画教材(朱墨をつけたほ先に墨を付けた２色書き)- ①平仮名（横に進む線・縦に進む線・点・左回りの曲がり・右回りの曲がり・大回りの曲がり・折り返し・横長の結び・三角結び）②漢字（横画・縦画・折れ・点・左はらい・右はらい・そり・曲がり）５．漢字（武・光・永）の書き方:通常再生動画教材(墨書き）。本動画教材の特色は以下のとおりである。１．解説入り平仮名手本をダウンロードして活用できるようにした。２．ナレーションで運筆上の注意点を聞きながら動画を見ることができる。３．基本点画は、朱墨をつけたほ先に墨を付けた２色で書くことによって、ほ先の動きが明確にわかるようにした。
以上のように、本年度は、新学習指導要領（平成29年３月告示）でも重視されている運筆指導に役立つ教材制作を完了した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度の予定は、毛筆動画教材を作成し、ＷＥＢサイト上で公開することであった。この点は予定通りの進捗状況である。動画教材をより効果的に活用できるよう、紙面での教材作成と普及にも力を入れた。日本武道館発行の学習指導要領に準拠した競書雑誌『月刊書写書道』の連載「書写の基本を学ぼう」では、筆の穂先の動きがわかる教材文字（平仮名・漢字の基本点画）を、指導法の工夫や硬筆応用教材と併せて掲載した。
また、毛筆動画教材と連動して学習できる書籍を来年度発行することになり、現在構成を検討中である。解説の入った小筆による手本（平仮名・片仮名・基本点画・字形を整える原理原則を理解するための基本の漢字）を掲載したペン字練習帳で、毛筆で培った書写力を硬筆に生かし、日常化・生活化を目指すよう工夫している。
教育現場では、勝浦小学校での千葉県書写書道教育研究協議会公開授業にむけた指導や、江戸川区書写教育研究会の年間指導講師、高知県書写教育研究大会講師等、各研修先で研究成果を活用することができた。
これら書籍発行計画と教育現場での活用は、予定以上の進捗状況となっている。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、本動画教材を、授業・研修・自主学習に活用してもらい、改善点を伺って次の動画制作へとつなげていきたい。また、授業でどのような活用ができるか、指導事例集を作成していく予定である。
現在制作中の書籍では、小筆教材と硬筆教材を載せ、制作した大筆による毛筆動画教材から、書写力の日常化・生活化をスムーズに目指せるように工夫している。
来年度、研修会講師をつとめる高知県・福井県・千葉県長生地区・東京都江戸川区等の書写教育研究会等で、制作した動画教材を活用した授業を提案していく他、社会教育（書道塾経営者）でも広く小学校における書写教育を理解していただくため、公益財団法人全日本書道教育協会や公文書き方教室で知られる公文エルアイエルでの講演において、研究成果を普及させる予定である。
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| Causes of Carryover |
動画撮影にあたり、念入りな撮影準備の結果、当初計画していた日数より少ない日程で撮影が終了した。撮影のためのカメラマン等の人件費が少なくて済んだため、次年度使用額が生じた。最終年度は、各地の小学校書写研究会研修会で動画教材を使った授業を提案する計画を立てているため、旅費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)
