2016 Fiscal Year Research-status Report
国語科教育におけるメディアを活用したマルチモーダル・リテラシー育成の研究
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16K04685
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
羽田 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90509788)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | イギリス / メディア / 国語科 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
メディアを活用した国語科授業法開発を目的に、(1)English & Media Centreにおける活動を分析・検討するため、国語科メディア教科書 “Doing Ads”の分析を中心に、English & Media Centre刊行物について考察を進めている。(2)ロンドンのEnglish & Media Centreを訪問し、Andrew McCallum、Lucy Webster、Jenny Grahame、Pete Fraserとの面談を行い(インタビュアー:松山雅子、同行者:松岡礼子)、English & Media Centre刊行物について、教材選択の理念や学習活動のねらいについて、編集者・著者の立場からの意見を聞くことができた。また、イギリスにおける「メディア・スタディズ」の動向についても、政府による制度変更やそれへの対応、試験の実施内容や評価のあり方、優れた制作物についての意見を聞くことができた。(3)インタビュー内容は録音・録画しており、帰国後翻訳を依頼。インタビュー内容の詳細について分析を行っている。(4)「メディア・スタディス」における表現物の評価について、試験局発行の冊子を購入し、分析を進めている。(5)ICT活用についてのアプローチを行うため、iPad及びアプリを用いた授業実践について試行を続けている。 以上、1年目については、主に資料収集とその分析を行っている状況である。特に、「メディア・スタディズ」における教材選択、学習活動構成、評価、試験といった項目は、国語科におけるメディア活用を考えるうえで重要な分析対象になると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
English & Media Centre及びロンドンを訪問し、メディア教育に関わる先生方からのインタビューや、メディア関係の資料を収集できたことが大きな収穫であった。資料の量が膨大になったため、その分析に時間がかかっており、作業の効率化が今年度の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
収集してきた資料を中心に、分析・考察をすすめ、計画通りに進めていきたい。メディア活用の点では十分な資料が収集できたが、ICT活用に関しては課題が残る。
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Causes of Carryover |
初年度の研究に必要な額は全て執行したため、残金として次年度に繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ICT環境の構築に関わる予算として計上する。
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