2017 Fiscal Year Research-status Report
音楽科における〔共通事項〕の学習内容の段階を明示したモデルカリキュラム開発
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16K04698
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
山中 文 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (10210494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 真弓 広島大学, 教育学研究科, 教授 (00372764)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 〔共通事項〕 / 〔授業調査〕 / 〔子どもの音楽表現〕 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、小学校における音楽授業調査と授業検討会を28年度に引き続き行なった。28年度を踏まえて、研究協力校の3年生を対象に1年間の音楽指導プランを実施した。 また、カリキュラム研究として、オーストラリア・メルボルンのGardenvale Primary Schoolを訪れ、授業を参観し、同校のカリキュラムを検討するとともに、Monash UniversityのAi Lin Bhugun女史にメルボルンの教育状況をヒアリングした。 さらに、レッジョ・エミリアにて、レッジョ・エミリア・アプローチ実施園等を訪問して各園のカリキュラムについて説明を受けるとともに、保育者や保護者へのヒアリング調査を行なった。 これらを踏まえ、まず保育Labシンポジウムにおいて、子どもの音楽表現における音楽的諸要素や仕組みの認知に関して発表した(シンポジウムテーマ:保育者の養成課程において“表現系”教科目で何を教授するのか,2017/5/19 倉敷市芸文館)。また、webで以下のように発表した。1)ピュタゴラス・コンマ 2017/1/17。2)大きい音、小さい音 2017/3/15。3)大きい音、小さい音2 2017/6/5。4)どちらの日記がいいのだろう 2017/7/26。5)「表現の基礎的な知識」について 2017/9/28。6)ざあざあざあざあざあふってきて 2017/12/6。( 1)~6):保育LabHPにおける「子どもと音楽」コーナー)。あわせて、「保育活動における童謡・唱歌の機能」(太田央子、山中文、渡邉康著、椙山女学園大学教育学部研究報告11、97-116、2018)を発表した。さらに、音楽学習学会第13回研究発表大会の鼎談において、新学習指導要領音楽科における〔共通事項〕の学習の課題について述べた。(鼎談テーマ:新学習指導要領について考える,2017/8/5 埼玉大学)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内外の音楽を中心としたカリキュラムとその実施状況についての調査は、イギリスの予定をオーストラリアにしたり、幼児期の活動としてレッジョエミリアへの訪問を加えるなど、いくつか場所を変更したが、調査としては行うことができた。また、〔共通事項〕の段階性について、新学習指導要領に関連させて述べ、研究情報交換をする機会も得られ、小学校における授業検討も継続的に行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの成果を踏まえ、カリキュラムについては、国内外でその実際との関連を補足調査しながら、〔共通事項〕の段階を踏まえたカリキュラムについて、提案を行う。
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Causes of Carryover |
国外調査国を変更したこと等により、若干の誤差が生じたため
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Research Products
(3 results)