2017 Fiscal Year Research-status Report
美術教育による自然観構築の6段階-表現内容の質的・量的な相互分析からの検証―
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16K04715
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
磯部 錦司 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (40322614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増井 透 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (30135272)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アート / 生命 / 自然 / 造形 / 美術教育 / 表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年に引き継ぎ,「生命のイメージ」について韓国(幼児),ドイツ(小学生),椙山女学園大学附属小学校において実践し記録の収集をおこなった。量的分析では,造形要素から、色彩、形態、モチーフとなる事物についてこれまでのデータと積み重ね行い、内容との関わりにおいて質的な分析を継続しおこなった。これまでに収集したオーストラリア,、フランス、日本とを合わせ特徴を示した。ヨーロッパ、オセアニアの作品では、自然の固有色が多く、内容も自然の風景や自然物が直接に描かれている内容が日本や韓国に比べ多くみられた。日本の特徴は自然の固有色以外の色も多く、形態も抽象的なものが比較して多くみられる。また、小学生の事例分析では、生活や学習内容との関係が背景として見られ、その関わりによって総体的イメージや関係的、状況的イメージとして見られる。しかし、まだ事例数が少なく造形要素と内容との関係の分析については引き続き作品の収集が求められる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本、海外での資料収集は順調に行われている。さらなる分析の正確さをもとめるために日本以外での収集が求められる。
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Strategy for Future Research Activity |
統計的な分析と質的な分析は相互に進んでいるが,質と量の結果からみられる関係や、色や形態などの特徴と主題との関係、日本と海外との相違点についてはさらなる検証と資料の収集が必要となる。
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Causes of Carryover |
ドイツでの実践と資料収集のため旅費及び謝金、その他において経費が発生した。
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Research Products
(3 results)