2018 Fiscal Year Annual Research Report
How can we improve learners' oral communication ability? Focusing on vocabulary learning strategies and flipped class
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16K04721
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
若本 夏美 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (50269768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 由美子 同志社女子大学, 表象文化学部, 准教授 (70450038)
大塚 朝美 大阪女学院短期大学, 英語科, 専任講師 (80450039)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スピーキング力 / 語彙学習 / 反転授業 / 自己効力感 |
Outline of Annual Research Achievements |
学習時間を増やすために「スモールトークの準備」を課題とした「反転学習」を導入した。調査協力者は、スモールトークを準備するにあたり、①自由にトピックを選ぶ、②配布された語彙リストから5単語を選び毎回トークに必ず使用する、③2分間話し続ける、ことが求められた。週1回の授業において各協力者はグループメンバーの前で2分間の「スモールトーク」を発表し、授業終了後、1週間以内に、グループメンバーの話した内容について教育学習クラウドを通して「報告」することであった。協力者を「報告の仕方」によりスピーキング(S)群とライティング(W)群に分けた。S群(14名)では授業内で行ったスモールトークの内容を口頭で要約した2分間の音声を提出し、W群(12名)では100~120語程度の要約を書いて報告する活動を与えたファイルを提出する課題とした。Pre-testおよびPost-testとして協力者はコンピュータベースのスピーキングテスト(OPIc)と語彙レベルテスト(VLT)を受験し、また自己効力感に関する質問紙調査に回答した。OPIcのテスト結果について、被験者内要因をPhase (Pre-とPost-test)、被験者間要因を「報告の仕方」(Speaking と Writing) とし、二要因の分散分析を行った。その結果、Pre-およびPost-testついては有意差があり、指導のスピーキング力向上への効果が認められたが、「報告の仕方」については有意差は確認できなかった。また、VLTスコアに有意差はなかった。本研究から、スモールトークを利用した反転授業についてEFL環境下における指導方法として一定の効果を見出すことができた。一方、語彙力向上においては有意差は認められなかったものの、語彙学習方法についての1つの提案を示すことができ、今後に向けての指導法への示唆となった。
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Research Products
(1 results)