2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on PBL type Integrated Studies which integrates various active Learning
Project/Area Number |
16K04781
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
広石 英記 東京電機大学, 工学部, 教授 (80246652)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PBL / 問題基盤型学習 / プロジェクト型学習 / 自律的学習者 / コンピテンシー / カリキュラムマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
PBLを、教育改革を構想する一つの基軸として、調査研究を重ねてきた。特に、二つのPBL【問題基盤型学習(Problem-based Learning)とプロジェクト型学習(Project-based Learning)】を、緩やかな連続性の上で考察し、その特性を効果的に発揮できるカリキュラムデザインを考察した。 日本では、主要教科の授業で、習得した知識・技能をペーパーテストで評価する方法が一般化しており、習得した知識を十分に活用する学習場面が少なかったといえる。学力考査で吐き出して忘れるといった弊害をなくすためには、学習した知識やスキルを問題解決のツールとして活用する学習が必須である。比較的単純で構造化されたパフォーマンス課題(問題基盤型学習)を授業後半に組み入れ、習得した知識・技能を活かす機会を与えることで、知識の深い理解を促すことが可能となる。 さらに、主要科目の問題基盤型学習の導入と同時に、中長期的なカリキュラムマネジメントの視点から、身近な現実の課題に挑戦する課題解決型の総合学習(プロジェクト型学習)を各学年に計画的に配置することが、重要だと考えられる。主要教科の問題基盤型学習(PBL)で、知識とスキルを活用する機会を豊かに設け、そこで育まれた汎用的スキルを、学習者自身が興味関心を持つ課題の探究へと総動員する(本気の学びの)機会を提供するカリキュラム構想である。 主要教科の問題基盤型学習(PBL)が、現実に活用できる知識や技能のリタラシーを鍛える場とすれば、総合学習におけるプロジェクト学習(PBL)は、省察力や自己調整力といったコンピテンシーを鍛える場ともいえよう。この両方の学びを相互に触発させることによって、学びの構造は活性化し、学校での学びを社会で活かそうとする自律的学習者を育成できると考えられる。
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Research Products
(5 results)