2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K04800
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Research Institution | Osaka Prefecture University College of Technology |
Principal Investigator |
湯城 吉信 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90230614)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 復文 / 漢作文 / 懐徳堂 / 並河寒泉 / 並河蜑街 / 淵鑑類函 / 常山紀談 / 武辺咄聞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
江戸時代の懐徳堂の漢文学習について調査し、学会発表を行った他、論考にまとめた。 一つは、復文の教材である。懐徳堂の並河寒泉は、『課蒙復文原文』という書物を残している。これは、復文の題材を集めたものである。この書を見ると、寒泉が様々な文章を教材に使っていたことがわかる。だが、その文章を詳細に調べてみると、『淵鑑類函』から引用していることがわかる。 もう一つは、漢作文の実例である。これは、並河寒泉の息子の蜑街がまとまった記録を残しているほか、三村崑山など懐徳堂関係者の筆記に分散して残されている。題材は、中国の故事もあるが、『常山紀談』『武辺咄聞書』『武将感状記』など日本の軍記を多く用いていたことがわかる。これは、客観描写をする「記事」の練習として使っていたのであるが、当時の儒者が、日本のことを漢文で表現することも大きな役割の一つとして持っていたことが関係している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
懐徳堂の漢文教育についてはほぼ調査を終えることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
漢文教材になりそうな文章を蒐集する。一つは、中国の伝説である梁祝故事を考えている。
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Causes of Carryover |
資料収集のための出張が校務多忙により行うことができなかった。来年度、調査旅行を行う予定である。
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