2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K05204
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福山 克司 神戸大学, 理学研究科, 教授 (60218956)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 差異量 / 一様分布 / 重複大数の法則 |
Outline of Annual Research Achievements |
等比数列の小数部分列の一様分布性についての研究が進展した。2016年に発表した論文により公比がある閾値より大きい場合に差異量の従う重複大数の法則に現れる定数を与える公式が得られているが、小さい公比についての研究はなされていなかった。この定数の決定により一様分布への収束の速さが完全にわかることを見れば、閾値より小さい公比についても研究を進めることが求められていることがわかる。 本年は閾値より小さい公比をいくつか選び解析した。その結果閾値より小さい13/6 についても公式が成り立ち、閾値が完全ではないことを示した。また公式が成り立たない場合も計算し、その公比を型で分類した。4/3, 8/3, 10/3, 12/5, 17/8 はII型であり、19/10 はIII型であり、12/7 はIV型であり、 8/5 は V型であり、それぞれについて差異量の従う重複大数の法則に現れる定数を具体的に表示することに成功した。例を挙げると 4/3 の定数は(18/7)sqrt(117609/2985983)であり、19/10 の定数は(2/17577)sqrt(164976744723844487453892396181253653898900368036274961322838030028584448835/8535800662859082038722574792812344200037037037037037037037037037037)であり、12/7の定数は(1/18335)sqrt(1288914789424650371352900618359881195696318380071236938/15230103878098355389592475654267327331681959935)である。 この結果は2018年6月に出版される予定であり、すでに受理、WEB公開されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初予想しなかった結果が得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
VI型であると思われる公比 3/2 について解析を進めたい。
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Causes of Carryover |
研究成果をまとめるのに時間を取られ、機材を購入する必要のある研究に進まなかったため。
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