2018 Fiscal Year Annual Research Report
Accurate measurement of Zeeman effect of methanol for deduction of interstellar magnetic field
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16K05293
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小林 かおり 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 教授 (80397166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 朋也 国立天文台, 水沢VLBI観測所, 助教 (10325764)
高木 光司郎 富山大学, その他の部局等(五福キャンパス), 名誉教授 (60018976)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ゼーマン効果 / メーザー / メタノール / 宇宙磁場 / 星間現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
星形成領域のメタノールメーザーの分裂原因の候補である星間磁場によるゼーマン効果の研究を行っている。メタノールのような分子の場合、ゼーマン効果を測定するには強い磁場が必要で、これまで実験室標準データが十分でなかったという問題を解決することを目的としている。マイクロ波分光を用いて純回転遷移に対するゼーマン効果を測定し、その結果は現在論文投稿中である。このゼーマン効果の解析にはメタノール分子内のメチル基の内部回転の効果を取り込むことが必要であり、使用したモデルに対して省略した項の効果の大きさについても検討した。さらにメタノールの酸素に結合した水素を重水素置換した置換体についても測定を進めている。今後さらに解析モデルの妥当性についての検討を目指している。 また、野辺山45m電波望遠鏡によって検出されたメタノールメーザー天体については、高感度・高解像度の観測をアメリカの電波干渉計VLAに提案し、高い評価での採択が決定している。2019年夏以降に観測が割り当てられるため、現在はそのための観測準備を進めている。また、複数メタノールメーザーの観測を計画していたALMAについては、当初の偏波観測性能や解像度の観測スケジュールが2020年度以降となるため、引き続き観測計画立案を進めている。観測計画立案と同時に、すでに入手されているALMAによる偏波観測のデータを用いて、解析手法の確立や星形成領域における磁場構造解明のための準備研究を進めている。
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[Journal Article] Extremely High Excitation SiO Lines in Disk-Outflow System in Orion Source I2019
Author(s)
Kim, M. K., Hirota, T., Machida, M. N., Matsushita, Y., Motogi, K., Matsumoto, N., Burns, R. A., Honma, M.
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: 872
Pages: 64..1-7
DOI
Peer Reviewed
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