2018 Fiscal Year Annual Research Report
Lattice studies of AdS/CFT
Project/Area Number |
16K05328
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
加堂 大輔 慶應義塾大学, 自然科学研究教育センター(日吉), 訪問研究員 (90447219)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 超対称性 / グラディエントフロー法 / テンソル繰り込み群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ゲージ重力双対性の数値的な検証としてエネルギー運動量テンソルからブラックホールの熱力学量を計算することを目的として、近年進展してきたグラディエントフロー法の超対称化に取り組んだ。結果として、N=1 SYM理論においてゲージ共変な形で超対称グラディエントフロー方程式の構成に成功し、その拡張として超対称QCDのおける超対称フロー方程式の導出も行った。 N=4 SYMやその低次元版のSYM理論の格子計算には複素作用問題が伴う。その解決策として近年特に発展してきたテンソル繰り込み群を超対称な系に適用するための基礎研究を行った。その成果として、2次元N=1ウェスズミノ模型におけるテンソル繰り込み群形式の導出、2次元のスカラー理論の系におけるテンソル繰り込み群を用いた数値計算の実現を行った。他にも1次元のBFSS模型の新しい数値計算手法を開発をするために、超対称量子力学系の格子模型を転送行列を使って直接数値計算する方法も開発した。上記の結果はすでに複数の論文で公開済みである。
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Research Products
(16 results)