2018 Fiscal Year Annual Research Report
Past oceanic plate motion based on seismological analysis
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16K05533
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
一瀬 建日 東京大学, 地震研究所, 助教 (60359180)
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2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 海洋マントル構造 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
オントンジャワ海台で実施された海底観測データを追加し，西太平洋地域における上部マントルS波速度方位異方性構造の解析を行った．このうちオントンジャワ周辺における方位異方性構造に関する結果を国内学会で発表した．
得られた方位異方性構造は深部では現在のプレート運動方向と調和的であったが，過去のプレート運動方向を保持していると推定される浅部の構造は複雑であった．得られた方位異方性と過去のプレート運動方向との関係性を明らかにするためには，得られた浅部の方位異方性構造が，プレート成長の過程で保持された過去のプレート運動によるものなのかその他の要因（例えばマントルプルームによる流れ）によるものかを識別する必要がある．すなわち，太平洋において，上部マントルS波速度構造が冷却に基づくプレート成長モデルで説明可能かを検証することが必要である．そこで太平洋のプレート成長に着目したS波速度構造解析を新たに行った．
これまで収集した200点以上の海底広帯域地震波形記録および太平洋とその周辺の陸上地震観測波形記録を用いて表面波トモグラフィー手法を用いて，太平洋地域の上部マントル構造解析を行った．得られたS波速度構造と半無限冷却モデルに基づいた上部マントルの温度構造モデルを組み合わせ，冷却によるプレート成長に基づく太平洋プレートのS波速度構造を推定した．推定された太平洋プレートS波速度構造と現実のS波速度構造の差から，プレート成長モデルで説明できない異常領域を明らかにした．明らかになった異常領域は海嶺やホットスポット周辺，北西太平洋の一部であった．これらの得られた結果は，国内外の学会にて発表するとともに国際学術雑誌で公表した．
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[Presentation] Shear wave upper mantle structure beneath the Ontong Java Plateau2018
Author(s)
T. Isse, D. Suetsugu, H. Shiobara, H. Sugioka, A. Ito, Y. Ishihara, S. Tanaka, M. Obayashi, T. Tonegawa, J. Yoshimitsu, T. Kobayashi
Organizer
Japan Geoscience Union meeting 2018
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