2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K05548
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤原 正智 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (00360941)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 火山噴火 / 気候変動 / 全球大気再解析データ / 地表気温 / 循環場 |
Outline of Annual Research Achievements |
全球大気再解析データについて、国際比較プロジェクトSPARC Reanalysis Intercomparison Project(S-RIP)を主導する形で、比較検証作業を進めた。力学量と熱力学量の気候値・年々変動について、Long et al. 2017として論文発表した。オゾンと水蒸気の気候値・年々変動について、Davis et al. 2017として論文発表した。成層圏・下部中間圏における大気潮汐について、Sakazaki et al. 2018として論文発表した。さらに、10月に英国にて、S-RIP 2017 Workshop & SPARC Data Assimilation Workshopを、主催者のひとりとして開催した。また、11月のイタリアでの5th International Conference on Reanalysis (ICR5)には、Scientific Organizing Committeeメンバーのひとりとして関わった。 火山噴火の気候への影響解析については、地表気温データから火山噴火シグナルを取り出す手法について、詳細に検討した。特に、エルニーニョ南方振動の影響を取り除くにあたり、あらたな手法を開発する必要性が判明し、S-RIPで協力してきた東京大学のPatrick Martineau博士と中国・精華大学のJonathon Wright博士と共同で、複数の手法を開発し比較した。そのため予定よりも作業は遅れ気味であるが、見通しはついた。また、循環場のデータ整備をPatrick Martineau、Jonathon Wright両博士とともに進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
地表気温データから火山噴火シグナルを取り出すにあたり、あらたな手法を開発する必要性が判明し、対応したため。
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Strategy for Future Research Activity |
地表気温データのあらたな解析手法はほぼ確立したので、データ解析を進め、学会発表、論文発表をおこなう。循環場データの解析を進め、学会発表、論文発表をおこなう。
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Causes of Carryover |
地表気温データから火山噴火シグナルを取り出すにあたり、あたらしい手法を開発する必要性が判明したため、学会発表、論文発表が当初計画よりも遅れたため。論文投稿料として使用する。
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Research Products
(10 results)