2018 Fiscal Year Annual Research Report
Atmospheric dynamics with new potential-vorticity analysis
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16K05550
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
堀之内 武 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (50314266)
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2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 渦位 / 降水 / 気候変動 / ジェット気流 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
前年に引き続き，CMIP5データベース（IPCC第５次評価報告書作成に使われた気候モデルデータベース）に収められた大気海洋結合モデル出力における，亜熱帯・中緯度の上部対流圏から下部成層圏にかけての力学擾乱とそれによる降水への影響，そして両者の将来変化予測に関する研究を行い，論文出版した。この研究によって，渦位力学で説明できる夏季の気象学的関係，すなわち，上層の渦位擾乱によって総観規模の降水帯が形成・移動することが，気候モデル内の降水の気候学的特性，さらに，各モデルにおける将来変化予測にまで影響を与えることが明らかになった。これにより，梅雨降水帯の位置の将来変化予測についてのモデル間のばらつきが説明できることが明らかになり，地球温暖化に伴う地域毎の降水の変化に関する気象力学的な診断の有効性が示された。
上記の気候モデル出力の利用に加え，大気大循環モデルDCPAMによって外部条件をコントロールする数値実験を行って，中緯度のジェットの将来変化のメカニズムを探った。極域，中緯度，熱帯の表面温度上昇の効果のうち，後二者の相反する効果によって，（全般的な中緯度循環の極向きにシフトにもかかわらず）ジェットの緯度はあまり変化しないことが示された。
以上の研究のほか，平成30年7月豪雨における上層の渦位擾乱の効果に関する診断を実施し報道発表等のための議論を行い，さらに，領域気象モデルによる数値実験を実施した。
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Research Products
(4 results)
