2022 Fiscal Year Research-status Report
上層傾圧循環の謎: 南東インド洋表層循環を例として
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16K05562
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
古恵 亮 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(アプリケーションラボ), グループリーダー代理 (30311640)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 沿岸捕捉波 / 潜流 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に、豪州沿岸に新たな潜流を発見したことを発表した(Furue, 2022, "A seasonal undercurrent along the northwest coast of Australia", Front. Mar. Sci.)。この論文の中に、潜流を説明する可能性として、簡単な沿岸波動の半解析解を含めた。2022年度は、この半解析解の応用を広げるために、解を発展させることに取り組んだ。研究協力者の Jay McCreary 教授(ハワイ大学)がケルビン波のビームの解析解に取り組んでおり、その知見をもとに、沿岸捕捉波の半解析解を改良した。
また、共同研究者の Lei Han 博士 (厦門大学マレーシア校)と Jay McCreary 教授とで、豪州西岸・南岸を伝播する年周期の沿岸波動の性質について討論しながら研究を進めた。ここでも、ケルビン波・沿岸捕捉波のビームの知見をもとに解釈を進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
タスマニア大学を訪問し共同研究者のHelen Phillip博士と相談しながら研究を進める予定だったが、新型コロナウィルスによる渡航制限のため実現できず、進捗に遅れが出てしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度から、世の中がコロナと共に普通の生活を送る体制に移行するので、冬にタスマニア大学を訪問し、この研究をまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
タスマニア大学訪問を中止したため共同研究もあまり進まず、学会発表なども行えなかった。
次年度は、豪州沿岸の沿岸捕捉波の研究と、中層沿岸流の研究をまとめるために、タスマニア大学を訪問するのに本科研費の予算を使う予定である。
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Research Products
(2 results)