2018 Fiscal Year Research-status Report
黒ボク土の土壌有機物とアルミニウム・アロフェンの相互作用による炭素貯留機能の解明
Project/Area Number |
16K05624
|
Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
西村 周作 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 核燃料サイクル工学研究所 放射線管理部, 研究職 (70622348)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嵐 淳 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター, 研究主幹 (30421697)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 炭素貯留 / 土壌有機物 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本に広く分布する黒ボク土では、腐植物質がアルミニウムイオン(Al3+)やアロフェンと複合体を形成することで分解に対して安定な状態となり、土壌の炭素貯留に寄与していると考えられている。本研究では、黒ボク土の炭素貯留機能についての科学的根拠を示すことを目的とした。平成30年度は、実験を行うことができなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年4月の所属機関内異動により、所属部署及び勤務地が変更となった。この異動に伴い、従事する業務内容が大きく変わり日々の職務を熟すことで手一杯の状態となり多忙を極めることとなった。また、勤務地の変更によって研究実施場所も変更となり、研究を実施するための環境整備に時間を要することとなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では、本年度は、天然試料の標準腐植物質・有機酸と無機物の複合体の微生物分解抵抗性について分析を行う予定であったが、室内実験による標準腐植物質・有機酸と無機物の複合体の微生物分解抵抗性についての作業が終えていない。従って、本年度は平成29年度の研究を継続するとともに問題の検討を優先的に行う予定である。
|
Causes of Carryover |
「7.現在までの進捗状況」に記載したとおり、部署の移動及び研究実施環境が大きく変更したことで当初計画どおりに実験時間を確保することができず、実験に係る費用が執行できなかったため次年度使用額が生じることとなった。令和元年度において実施を予定している標準腐植物質・有機酸と無機物の複合体の微生物分解抵抗性の室内実験に係る費用として使用する予定である。
|