2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a current superimposition variable flux reluctance motor for a traction motor
Project/Area Number |
16K06221
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
新口 昇 大阪大学, 工学研究科, 助教 (60614039)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 可変磁束モータ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,電流重畳可変磁束リラクタンスモータの高出力化に取り組んだ.12/10系列の6相電流重畳可変磁束リラクタンスモータは,ある1相の電流は他の2相の電流の影響を受けるため,スイッチトリラクタンスモータのように電流が最大になる区間が短い.そのため,最大電流を制約条件にした場合,一般的な3/2系列の3相スイッチとリラクタンスモータよりトルク密度が低くなることがわかった.これは,スイッチトリラクタンスモータでは,各相は独立であり,他相の電流の影響を受けず,最大電流が流れる区間が長いためである.この問題を解決するため,4相の電流重畳可変磁束リラクタンスモータを提案した.4相の電流重畳可変磁束リラクタンスモータの極数スロット数の組み合わせの一例として,24/18が挙げられる.4相化に伴い,1相あたりの最大電流値を6相の場合の1.5倍にしてスイッチトリラクタンスモータとトルク密度を比較した結果,4相電流重畳可変磁束リラクタンスモータの方が3割程度大きいことがわかった.この理由は,4相電流重畳可変磁束リラクタンスモータでは,中性点を有するが電流は常に2相にしか流れず,最大電流が他相の影響を受けないためである.また,騒音振動については,12/10系列の6相電流重畳可変磁束リラクタンスモータでは基本の電磁力モードが楕円であるが,4相電流重畳可変磁束リラクタンスモータでは3角形になり,低振動であることがわかる.さらに,24/14といった特殊な極数スロット数を選択することで,トルク密度はスイッチトリラクタンスモータと同等だが,電磁力の主成分次数を大きくすることができ,スイッチトリラクタンスモータより低トルクリップルであることは当然ながら,低振動であることがわかった.
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Research Products
(7 results)