2018 Fiscal Year Annual Research Report
Image-Sensor-Based Visible Light Communications Hard to Identify by Human Eyes for Digital Signage
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16K06348
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡田 啓 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 准教授 (50324463)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 通信方式 / 可視光イメージセンサ通信 / デジタルサイネージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,デジタルサイネージ本来の視覚情報提供に加え,可視光イメージセンサ通信によるデータ情報伝送手法を検討する.デジタルサイネージ本来の視覚情報を阻害しないように,人が視認できないように情報を動画像(視覚情報)に重畳し,これを携帯端末のイメージセンサで撮影し,復調する可視光通信方式を考案する.具体的には,(1)人が視認できないデータ情報重畳伝送方式の検討,(2)時刻同期ずれの影響軽減策の検討,について取り組む. 平成30年度は,これまで検討してきた2つの課題についてそれぞれ検討を進めた.具体的には以下の通りである. (1)人が視認できないデータ情報重畳伝送方式の検討では,視覚情報として静止画を扱っていたが,動画にも適用できるよう検討を進めた.受信機においてデータ情報を復調するとき,視覚情報を取り除く必要がある.静止画の場合,連続する2つのフレームの差分画像を取ることで視覚情報を削除することができる.動画像の場合は完全に視覚情報を削除することができないため,データ情報への干渉として視覚情報が残る.これに対し画像処理におけるパターンマッチングや干渉除去手法を適用することで,干渉による性能劣化を軽減する手法を提案した.評価実験の結果,提案手法によりビット誤り率が改善できることを確認した. (2)時刻同期ずれの影響軽減策の検討では,送信画像の上部と下部にパイロットを挿入することで同期状態を検出してきたが,この手法だと受信フレーム毎にしか同期状態を検出することができない.そこで,送信画像の左部と右部にパイロットを挿入しローリングシャッタ方式を用いることで,走査線毎に同期状態を検出し,データ情報を復調する手法を提案した.評価実験の結果,同期状態を走査線毎に検出することができ,走査線毎にデータを復調することができるのを確認した.
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