2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new 1800 nm band light sources and their application to near-infrared spectroscopy
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16K06390
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
山田 誠 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (10508401)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 1.7μm 広帯域光源 / Tm添加ファイバ / ファイバレーザ / 近赤外分光 / 主成分分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究 第1目的は、「1.7~1.9μm で動作する実用的な光源基盤技術の確立」、第2目的は、本波長域を利用する新たな「汎用的in situ光センシング技術の確立」である。2022年度における各々の目的にする成果を以下に示す。 第1目的に関しては、Tm添加石英系ファイバを用いた光源技術の研究を進めた。従来研究していた光源は、Tm添加フッ化物ファイバを用いた光源であったが、実用的で高信頼特性を有する光源にするにはTm添加フッ化物ファイバをTm添加石英系ファイバにする必要がある。ただし、前者に比べて後者は励起効率が著しく低下する。今年度は、励起効率の低下率も含めて、Tm添加フッ化物ファイバを用いた光源とTm添加石英系ファイバを用いた光源の比較を行った。なお、本検討に関する結果は学会報告を実施した。 第2目的に関しては、従来から進めてきたプラスチック材にする評価を進め、①プラスチック材識別のための主成分分析、②プラスチック材の劣化特性評 を行った。①では、アクリル板、ポリカーボネート板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリ塩化ビニル板が積層された場合においても評 できること、②では、特定の波長の吸光度化を 測することで、低密度ポリエチレン、アクリル、アクリルニトリルブタジエンスチレンの劣化進行が評できる可能性があることを明らかにした。また、今年度から、水中のアンモニア濃度、C02濃度測定の可能性に関しても研究を行った。この評価は、魚などの育成のために重要な評価項目であり、我々の研究が適応可能であることを確認した。本検討に関する結果についても学会報告を実施した。
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